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「あっ、別に会社の人達と花火見るのが嫌って訳じゃなくて！」
「分かってるよ、じゃあ18時頃に事務所おいで」
「事務所に...ですか？」
「うん、じゃあまた明日！待ってるよー」
「ちょ...旬さん！」
私が呼び止めても旬さんは「じゃーねー」と手を振って、ビルの中へ入って行った。
・
翌日、社員達にさっさと仕事を終わらせた父は私が屋形船乗らないと伝えると「デートか？」と疑りの目を向けて来たけど、とりあえずは欠席を許してくれた。
みんなが帰った後、私はトイレで仕事用の服からワンピースに着替えた。
ついでにメイク直し。
だって、めちゃめちゃ久しぶりに潤さんに会える。
...え？会えるよね？
でも、旬さんは事務所に来てって言ってただけだし...潤さんに会わせてあげるとは言われてない。
「...会えるのかな...」
リップを塗り終えて、鏡に向かって独り言。
あんまり期待したらダメ。自分に言い聞かせる。
18時、早すぎたら迷惑だろうから...と時間ぴったりに事務所へ行き、扉をノック。
中から出てきたのは
「え？A、どうした？」
潤さんだった。
「あっ...え？あの...旬さんに呼ばれて...」
「あー、そうなんだ」
久々の潤さんは、何だか脳に来る。
クラっとした。
相変わらず、格好良い。もう格好良いって言葉じゃ追いつかない。
「入れば？」
「いいんですか...？」
「旬に呼ばれてんだろ？入ってたら良いじゃん」
「じゃあ、お邪魔します」
潤さんと一緒に事務所に入ると、前に入った時と少し雰囲気が変わっている。
観葉植物が増えた感じ。窓辺には綺麗に盆栽も並べてある。
私がそれを見てると、潤さんが「外国のお客さんが喜ぶんだよ、それ」と隣に立った。
「素敵ですね」
「奥深いんだよー、面白いの」
優しい横顔。
一生見てられる。
と思ってるのに、潤さんはスイーっと私の隣から離れて「ソファ座っとけばー」と言いながら、事務所の奥に行ってしまった。
「.....はーい」
誰にも聞こえないよーな小声で、ちょっと拗ねてるような返事をしてみる。
ソファに座ると、戻ってきた潤さんが私の前琉球ガラスのコップを置いた。
「麦茶だけど飲む？」
「ありがとうございます！」
まぁ、やっぱりって感じだけど潤さんは隣じゃなくて向かい側のソファに腰を下ろした。
だけど自然に潤さんの顔を見られる対面は、素直に嬉しい。
彼が麦茶を飲む度に、白い喉が綺麗に動く。
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るこ(プロフ) - 完結ありがとうございました。多分今の私の気持ちreiさんの気持ちと似た気持ちだと思います。でもreiさんのお話大好きなので、またお会いできるのをのんびり待っていますね。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 完結、ありがとうございました。そしてreiさんのお気持ち、分かるような気になってます、すみません。また書きたいなと思える時がきたら、よろしくお願いいたします。reiさんが大好きなので、無理せず、楽しくお過ごし下さいね。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: 60fee0eb93 (このIDを非表示/違反報告)
あもゆ(プロフ) - 完結おつかれさまでした。そしてありがとうございました。お互い素直になれなくてこじらせまくってしまい、お互いの気持ちが通じ合うまで長い時間がかかってしまいましたが、とにかく良かった｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡自然と涙が出て流れてました。 (2020年5月17日 7時) (レス) id: 7ecebd6013 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まぁくんのちょっと能天気で優しいところが分かって良かった。主人公ちゃんからの目線だととんだ小悪魔だったからなぁ(笑) reiさん…創作意欲が涌いたら戻って来てね。待ってます。アデュー (2020年5月16日 11時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
おちょう@7(プロフ) - まー君サイドのお話も、完結ありがとうございます。切なさMAXで、最後まで読みました。二人の幸せを願います。こちらに載っている短編は、どれも好きなお話ばかりです。またお会い出来る日を楽しみにしています。 (2020年5月15日 19時) (レス) id: 9201910101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2019年8月5日 21時
