. ページ39
.
「ちょ……は、はなして」
抵抗するけどびくともしない。むしろ、力は強くなるばかり
「どうでもよくない！！
…なんでナツミが俺を紹介してくれたか知っとる？俺が、お前と話したいって言ったからなんやで？」
「…！」
「可愛く笑う原田見て一目惚れして。彼氏がおるってわかってたけど、せめて仲良くなりたいおもて、ナツミに無理言った」
……つらつらと並べられる言葉は、ほんまなんやろか
こんな魅力だらけのしげが
……私を？
「原田が幸せなら、それでええかーなんて思ってたけど……
お前を傷つけて、苦しめる彼氏なら」
「…」
「……遠慮なく、奪いにいかせていただきますわ」
耳元でそう宣言した、彼
その言葉に、ぽろっと涙が零れた
……私。しげと、おんなじ気持ちやったんや
もう……我慢、しなくてええんや
「しげ………っ、私も、しげのこと好き」
「え……え、ほんまに？まじで？！」
うんうん、と頷くと、にこー…と嬉しそうに笑い、さらに強く抱きしめてくる
その温もりに安心して思わず力が抜けると、慌てて近くのベンチに座らせてくれた
「ごめん……ご飯食べてないねん」
「やろうなあ………うし、今日はちゃんと食べるで！わかったか？」
「…おん」
優しく頭を撫でたあとに、私の服の袖を捲って
この前よりはマシになったけど、まだ腕に少し残る痣をそっと触る
「ほんま……ありえへん。体に傷つけるなんて」
「……平気で殴るようなやつやねん。別れたいって言うたらなにされるか…」
「大丈夫、俺がついとるから。それに、ナツミも小瀧もおる。安心せえ」
ぎゅうっと握った拳を両手で包んで、力強く言ってくれるから
不思議と笑みが溢れて、不安も薄れたような気がする
「しげと付き合ったら…幸せなんやろなあ」
「当たり前やろ！！！
俺がな、いーっぱい幸せにしたる！！！」
いつもの大好きな笑顔で、私の頬をむぎゅっと摘まんだしげ
彼と付き合うには、レンと別れなくちゃいけないという高い壁があるけど
しげが、そばにいるなら
…きっと、大丈夫だ
これからの未来が、楽しみになった
.
end…☆
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 478人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;；)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (
レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです！！キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(＾＾) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです！tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです！続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tomo | 作成日時：2018年6月14日 19時
