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「やばい、遅れてもうた……」
もう２限が始まっている時間
息を切らせながらそっと講義室に入ると、そんな私に手を振る一人の男
「……原田！」
「あ…」
かばんを退けて隣のスペースを空けてくれるから、有難くそこに座らせてもらう
「なに遅れてん(笑)」
「電車遅延してたんよ」
「あー、そうなん。ご苦労さん」
えくぼをつくって人懐っこい笑顔で私を見る彼は、友達を通じて最近仲良くなった重岡。通称しげ
話も面白くて、一緒に居てすごく楽しい人だ
「原田来るかなーおもて、出席カードもらっといたで」
「え、ほんま？助かるわあ、おおきに」
お礼を言ってからスマホをいじりだすと、あ。と声を上げる彼
「ん？」
「連絡先交換してなかったなーって。せえへん？」
あー……そろそろ言われるかな、とは思ってた
交換したい気持ちは山々だけど、怖い顔で私に暴力を振るうレンを思い出して、ぶるっと肩が震えた
「んー……彼氏がうるさいねん。やからできひんわ、ごめんな？」
いつものように慣れた調子で軽く言うと、驚いた反応をする
「そうなんか……厳しいなあー」
「おん」
「そーいやナツミが言っとったわ。原田は彼氏に溺愛されとるー、て」
その言葉に思わず苦笑
…あんなん、溺愛の領域超えてる
変な心配かけたくないから友人にも相談してない結果、事態は悪化してる
はあ……そろそろ、一人で抱え込むのも限界かもしれん
「……はらだ？」
「…ああ、ごめん。なに？」
「いや…ぼーっとしとったから。悩み事か？」
「んーん。眠たかっただけ」
なんやねん、と私の腕を叩く
……その眩しい笑顔に、だんだん惹かれてる自分がいることを認めたくない
だって…恋したところで、どうせレンから逃れられるはずがないのだから
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tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;；)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (
レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです！！キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(＾＾) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです！tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです！続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tomo | 作成日時：2018年6月14日 19時
