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憂鬱な気分で午後の授業を受け
気づけば、放課後になっていた
「A！一緒に帰ろや」
「あ……私、日直やねん。日誌書かなあかんから、先帰っててええよ？」
リュックを肩に背負いながら声をかけてくるともくん
今日はなんとなく一緒に帰りたくなくて、日直を理由に断った
「そんなんすぐ終わるやろ。まってるで」
「……今日友達と帰る約束してるんよ。ごめんなあ」
「うー……そか。ならしゃーない！
また明日な」
寂しそうな顔をして手を振って出ていく彼を見て
嘘をついてまで断ったことを、少し後悔した
「…」
静かになった教室で黙々と日誌を書いていると
ふと、後ろから聞こえた足音
気になって振り向くと
「…！」
「やほ、Aちゃん」
扉のところに、のぞみちゃんが立っていた
「……ともは？」
「あ……帰ったで」
「ふーん……」
響き渡る低い声に、全く笑っていない目元
昼間見た姿とは違う冷たい雰囲気に、背筋が凍っていくのがわかる
「あのさあ……Aちゃん
………ともくんと、別れてくれへん？」
「っ…」
唐突に切り出されたその言葉に、思わず目を見開いた
一歩、一歩と近づいてくるのぞみちゃんに
警戒心が強まっていく
「きゅ…急に、なに」
「とも、遊び半分で付き合ってるんやで？」
「…」
「もう飽きた〜って言うてたけど、ともは優しいからフラれへんねん」
彼女が発する言葉が、ぐさりと胸に刺さる
こんなん……信じちゃあかん
「う、うそや…ともくんはそんな人やない」
「…あんた、ともの何を知ってるん？たかだか２年の付き合いのくせに」
…頭をがん、と殴られたようだった
そうだ。私は高校からのともくんしか知らへん
けど…この子は、ずっと、ずっと前から
ともくんを知ってる
「………あんたよりも、私のほうがええって」
「っ…」
途端、のぞみちゃんに優しい笑顔を向けるともくんの姿が
脳内に浮かんだ
……ああ
最初から、こんなかわいい子に
ずっと、彼のそばにいる子に
勝てるはず、なかったんや……
「…やっと気づいた？」
勝ち誇ったように笑う彼女の顔が、どんどんぼやけていく
……平凡な私と完璧なともくんは、釣り合ってない
自分が惨めになり、書きかけの日誌もそのままに
カバンを持って教室を駆け出した
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tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;；)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (
レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです！！キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(＾＾) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです！tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです！続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tomo | 作成日時：2018年6月14日 19時
