・ ページ5
『…っ！』
椅子が倒れる大きな音
右手をリリーさんが掴んで
リリーさんの足の間の座面に、自分の左膝が乗って
近くに感じる、リリーさんの匂い
目の前には…リリーさんの顔
リ「…危なかったな笑」
『…っ』
むりむりむりむりむり
キャパオーバーなんやけどっ！！
『あ、あの…もう大丈夫なんで…』
リ「俺が大丈夫じゃないから…」
もうちょっとこのまま
そう言って、リリーさんは私の腰を抱き寄せる
…近い近い近い近い
リ「それにしても大胆やな笑」
『…誰のせいですか』
俺？と笑いながら言う
…今絶対ニヤニヤしとるんやろな、リリーさん
恥ずかしくて確認はできひんかった
リ「こんな近くても…俺のこと見てくれへんの？」
『…』
リ「俺は、Aちゃんがどんなに近くにおっても、どんなに遠くにおってもずっと見てたい」
もう…やめて
リ「…やから、顔見せてや」
あかん…今見られたら……
リ「…ほら」
私の腰に触れていた手で、顔をリリーさんの方に……
リ「なに、その顔……」
『…だ、だめですっ！！』
リリーさんから離れようとするけど、全然離してくれへん
…むしろ、さっきよりも近くなって
あと数センチで、唇に触れてしまいそうで
…この前のことを思い出す
『…あ、あの…』
リ「…Aちゃんさ…」
俺の事好きやろ？
まっすぐ私の目を見て、色っぽくニヤッと笑う
それにドキッとして、顔がさらに熱くなるのがわかる
『…わ、わかんな「わからんことないやろ？」
…わかんないですよ
このドキドキが、リリーさんに対してなのか、
リリーさんとのキスに対してなのか
リ「…この1ヶ月、俺のことどんだけ考えた？」
…毎日
リ「俺とのキス、何回思い出した？」
…わかんないくらい思い出しとった
リ「俺に会いたかった？」
会いたくなかったけど…リリーさんのこと、たくさん思い出しとった
…なんや、私
リ「…Aちゃ『多分…好き、なんやと思います』
驚いた顔で私を見る
『リリーさん…私っ…』
また、あの時みたいに
突然に、私の話を遮って唇が重なる
…でもリリーさんが好きって自覚した今
全然嫌やない
リ「…もう驚かへんの？」
私の唇を指でなぞりながら聞く
『…嫌やないので』
リ「…かわい」
また唇が重なる
リ「…俺と付き合ってくれる？」
『…はい』
そう言うと、不安定な姿勢から、リリーさんの膝の上に向かい合って座る姿勢になる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
す一た - 分からない芸人さんかもしれないですが、「サツマ力ワRPG」さんで小説を書いてほしいです。知らない人、リクエストしてすみません。 (2021年5月16日 21時) (
レス) id: 8bdde92bd4 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - むぎさん» リクエストですか？この続編がありますので、そちらで書かせていただきます！何か希望のシチュエーションとかありますでしょうか？ (2020年5月17日 13時) (レス) id: c2e22e06fc (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 石橋さんお願いします！ (2020年5月16日 15時) (レス) id: f97dd0eaac (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - あじゅさん» いや、逆に知らなくてすみません。了解しました！遅くなります、すみません。 (2020年3月28日 20時) (レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
あじゅ(プロフ) - まなかさん» 知らない人リクエストしてしまってすみません（ ; ; ）全然それで大丈夫です！ (2020年3月28日 18時) (レス) id: cd61ff81e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まなか | 作成日時：2020年1月22日 23時
