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「やめろ」
自分でもびっくりするくらい、低くて、大きな声が出た
ふたりも驚いて俺を見る
『…っ…』
真っ赤な目で、俺を見る
…どんだけ泣いたんや
男「…あ、ミキの弟やん」
「…え、知ってくれてるん？ありがとう！」
わざと明るい声を出す
男「えっ？もしかして、お姉さんの彼氏って…」
「そう！俺！！」
男「あ、そうなんや！」
「…ってことやから、ごめんな」
男「いやいやいや！大丈夫っす！」
行くでと声をかけて、
少し嫌そうなAの肩を抱いて家に向かう
「…ごめんな、A」
すっかり冷たくなったAに向かって言う
『……もう、嫌いなんやろ』
泣きそうになりながら言う
「違う！あれは…その、勢いで言ってもて…」
『勢いでも言っていいことと悪いことがあるやん』
強気で言うAに少しイラッとしてしまう
言わんでええのに…
「そんな言い方せんでええやろ！ごめん言ってるやん！！ってか、ケーキ食べたくらいで、そんな怒らんでええやん！！」
…つい、言ってしまった
すると、Aの目から大粒の涙が溢れる
『だって…亜生に、食べてほしかったんやもん』
…え？
『最近…亜生、東京でばっか仕事で、疲れとると思って…
人気のケーキ屋さん…めっちゃ並んでケーキ買って、ふたりで食べたくて
亜生の、嬉しそうな顔見たくて…それやのに…』
そこまで聞いて、我慢できなくなった
「ごめんっ…！」
思い切り抱きしめる
「ごめん…俺、Aがそんなん考えとること聞いてあげられんくて…ごめん」
『…ほんま、ちゃんと話聞いてよ』
「うん…」
少しして、Aが口を開く
『…私も、ごめんな？“亜生なんか”とか言って…
亜生のことばっかせめて…』
そう言って、俺の腕の中でまた涙を流す
「A…」
嫌がるAの顔を上に向けて、無理やり目線を合わせる
『…嫌や』
「…嫌いって言ってごめん」
『…っ！』
「…大好きやから、Aのこと」
ケーキ食べたくて…じゃなくて
俺に食べさせたくて怒った、
俺のこと大好きなAが
「…ほんまに好きや」
『…私も、亜生好き』
「…ん」
キスしようとすると、Aは人差し指で俺の唇に触れる
「…なんで」
『…外です』
「いや、今する」
『したら怒る』
「…」
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嘘つきピエロ - 後藤がめっちゃ可愛い…… (2021年1月21日 21時) (
レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - なるさん» ありがとうございます！了解しました！頑張って書きます！！ (2020年1月27日 0時) (レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
なる - まなかさん» まなかさんのお話可愛くて好きなのでお願いしたいです！シチュ....おうちでゆっくりしてる？みたいなイチャイチャとかがいいです！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 4b7100c2a0 (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - れいちすさん» ほんまですかっ！良かったー！！こちらこそ、ありがとうございます。またいつでもリクエストお待ちしてます！！ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
れいちす(プロフ) - ありがとうございます！！！めっちゃキュンキュンしました！またリクエストさせて頂きたいです◎ (2020年1月26日 18時) (レス) id: 1230f1952a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2019年12月13日 16時
