ほんまに好き【短編集】

ケーキ【ミキ・亜生】R* ページ44

れいちすさん、リクエストありがとうございます(｡･ω･｡)ﾉ♡

遅くなってしまってすみません

気に入っていただけたら幸せ雪見だいふく丸です

…は？←

…すみません

〜×〜×〜×〜




Aと喧嘩した




『もー！亜生なんかしらんっ！！』

「俺もAなんか知らんっ！！！アホ！」

『亜生のほうがアホっ！』

「もうAなんか嫌いやっ！」

『…っ！』

あ、しまった…と思った

絶対言ったらあかん言葉



『…もうええわ』

小さくつぶやいて何も持たずに出ていった






…もうすぐ、1時間が経つ

「…まだ、怒っとんかな」


…初めて喧嘩したな

普段は、俺がAのこと大好きすぎて、ずっとくっついてて

ずっといちゃいちゃしとる

喧嘩になりそうになったこともなくて

やから…今のこの状況に対処できひん






喧嘩の原因は…多分俺と

Aが昨日買ってきた2つのショートケーキ


今日、兄ちゃんと義姉さんが突然来て、

なんもお菓子とかなかったからそれ出して…

仕事から帰ってきたAに聞かれて

ないって言って……今に至る









あんな怒らんでもええやんか

ケーキくらい……


そう思っとったけど、あんな怒った俺も俺やわ

謝ろうと思って連絡しようとするけど、携帯は置きっぱなし

一応、兄ちゃんに聞いてみるけど、兄ちゃん家には来てないらしくて

Aのお姉さんの家にも来てないらしい






「…大丈夫かな」

外寒いけど…なんか着ていったんかな

もしかして…

「誰かにさらわれたりとか……」

こんなんしとる場合じゃない…

はよ迎えに行かな


ジャケットとマフラーを持って急いで家を飛び出した









「…嘘やろ」

どこにもおらへん

ふたりの思い出の場所はほぼ全部行った


よく行く近所の広場

商店街

デパート…の近く

どこにもおらへん




…どうしよ


もしかしたら、家に帰っとるかも

そう思って、引き返す


帰る途中、ホテル街の横を行くんやけど

いつもは気にならない声が…なぜか耳に残る









「お姉さんひとり？」


気になって、声のする方を見る









『…ひとり…です』

A…！

なんでこんなとこに…


男「どうしたん、泣いとん？」

『…彼氏と、喧嘩しちゃいました』

男「…そっか…じゃあ」









男「俺が慰めてあげる」

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