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「しめ？」
電車に乗って、歩いて、もう少しで病院に着くっていうときだった。ちょっとずつ感じていた違和感が大きくなって、身体が疲れて、立っていられなくなる。
「しめ、大丈夫？発作？」
そう聞かれて首を横に振る。発作じゃない、でも、冷や汗が止まらない。身体が重くて、息も苦しくて、楽になりたい一心で俺は固い歩道に横になってしまった。
「救急車、呼ぶね」
焦ったしずの声がだんだん遠くなって、俺は意識を手放した。
・・・
「んー、、」
ゆっくり目を開けると、ピンク色のカーテンがかかっていて、ぼんやりした視界の焦点が合うと、そこには如恵留がいた。
「あれ、、しず、は？」
「しーくんは家まで送ったよ。いま何時だと思う？」
そう言われても、全然頭が回らない。
「えっと、」
「18時だよ。3時間は寝てたね、、、もう、無理して」
「無理してないよ」
「歩いてたら血圧が急に下がっちゃって意識失っちゃったんだって。しーくんが冷静に対応してくれて、本当に良かった。後で、ちゃんとお礼言うんだよ」
倒れたくて倒れたわけじゃないのに怒られたのがイライラして、イライラしすぎて涙が出てきた。
「泣かないで、苦しくなっちゃう」
「うるさい、、もーやだ、、つかれた」
イライラして、如恵留にだって当たっても仕方ないのに、昼間しずに当たるのを我慢したせいか、次から次へと言葉が出てくる。
「もうやだ。ほんと最悪。クレープくらい食べさせてよ。いつ死んじゃうか分かんないんだしさ。今日食べられなかったら、食べないで終わるかもしれないのに、好きなものも食べられないなんてほんとやだ。最悪。うるさく色々言われんのもやだ。なんでそんな偉そうなの？勘弁してよ」
顔も見ないで頭に浮かんだことを言葉にしてると、そっと肩を触られる。
「触んないでよ！」
咄嗟に怒鳴ってしまって、ギュッと息が詰まる。大きい声を出すことも、俺の弱い心臓には負担らしい。正直今は、そんなことどうでもいいけど。
「いつまでもわがまま言ってないで、ちゃんと自分自身と向き合いなさい」
「っ、、も、やだ。ほんとうるさい。なんなの、っ、まじ、で、、」
悔しくて、悔しくて、涙が止まらない。意地悪で言ってるわけじゃないことも、如恵留が俺のこと心配して、誰よりも大切にしてくれてることを知ってる。
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イカ(プロフ) - ユルピさん» 遅くなってしまい、申し訳ありませんでした💦 (2023年4月6日 12時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
ユルピ - イカさん» お話見ました！とても如恵留くんが頑張っている様子が伝わり感動しました！また、リクエストしますね〜 (2023年4月6日 8時) (レス) @page44 id: 05904f8bd6 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠(プロフ) - こんにちは！ざっくりとしたリクエストだったのにも関わらず、とても素敵なお話にして下さり、ありがとうございました♡何度も読み返し楽しませて頂きます！これからもイカ様の作品を楽しみにしています(*^^*) (2022年12月12日 10時) (レス) id: 1f31f14422 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 睡眠さん» お待たせして申し訳ありません。「ずっと、一緒に」にお話を更新させて頂きました。お読みいただけると嬉しいです。 (2022年12月12日 8時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 睡眠さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。ずっと、一緒にへのリクエストありがとうございます。少しお時間をいただくかもしれませんが、お待ちいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。 (2022年12月4日 22時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2022年10月8日 23時
