10 TH side ページ10
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TH「だって、なに?」
『 … 』
テーブルの下で手を重ねればそれだけでビクッと反応する彼女。
あぁ… やばい。
可愛過ぎてこのまま連れて帰ってしまいたい。
TH「もう帰ろ。A、酔ってるでしょ?」
『… 酔ってる、ます』
TH「はは、ほら送って行くから」
『でも… 』
周りは皆それぞれの話に夢中になっているから途中で帰っても気付かれないだろ。
シム課長もジミンに口説かれて目がハートになっているし。
TH「行くよ」
『、はい… 』
一応、ジョングクには先に帰るとだけ伝えた。
JK「ヒョン、今日は俺友達のとこ泊まるから。ごゆっくり〜」
今日ばかりは生意気な弟に感謝だな。
TH「起きてる?」
『起きてます… 』
TH「タクシー拾うから。家どこだっけ?」
『… い、です、』
TH「え?」
『帰りたくない… です』
目をうるうるさせて、頬を赤く染めて、そんなことを言うなんて。
TH「悪い子だね」
『ちがっ、』
TH「帰りたくないってどういう意味か分かって言ってる?」
『… 分かって、ます』
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作者名:ハニ | 作成日時:2021年8月14日 23時