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9.淡紅の羽織 ページ9

明るい日差しが朝を告げ、

 私は身体を起こすと

 顔を洗って身支度を整える。


「A!」


「お父さん、お母さん。」


 最終選別に向かおうと家を出た時、

 父と母が羽織を手にして立っていた。


「A、これ。」


 母が私に手渡したのは、淡紅の羽織だった。


「あなたが自分の実力を発揮して、

 無事に帰ってくるようにまじないをかけた羽織。」


 綺麗な色の羽織は寒空に春の訪れを告げる

 桜のようだ。


「応援している。

 お前の情熱はきっとおじいちゃんにも、

 彼にも届いているよ。」




「ありがとう。いってきます!」






 1年中、藤が狂い咲いている藤襲山。


 ついにこの日がやってきた。




 この時は思いもしなかった。


 まさかあなたに出会うなんて。







「君、怪我はないか?」



「あ、え…は、はい!」



「君も炎の呼吸の使い手なのだな!

 仲間がいること、嬉しく思う!

 名は何という?」



 手を差し伸べてくれたその人は


 やはりあの日助けてくれた男の人にそっくりで


 そのまま少年にしたようだ。



「AAです。

 あの、あなたは…」



「俺は煉獄杏寿郎だ!

 A、最終選別共に頑張ろう!」



 太陽のような眩しい笑顔を向けられ、私の頬は照る。

10.彼の表情→←8.決意の夜空



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - ハウンさん» ハウンさん、こちらこそお読みいただきありがとうございます!引き込まれると言ってくださり大変光栄です!続編も更新しましたので、引き継ぎお楽しみいただけるよう頑張りますね! (2022年3月1日 22時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» misakimiさん、ありがとうございます!まっすぐな煉獄さんの深い愛情が表現できていれば…と思います。これからもそんな彼を言葉だけではなく、仕草や態度での表現ができるように努めたいところです! (2022年3月1日 22時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハウン(プロフ) - 素敵な作品を作っていただきありがとうございます!ものすごく感情移入してしまって胸が締め付けられるくらい引き込まれました!続編楽しみにしてます! (2022年2月28日 23時) (レス) id: 065a2165a6 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 今日も煉獄さんが素敵だ。押し付けがましいところは一切なく、ただただ彼女の幸せを願い笑顔を作れる彼は本当に素敵。 (2022年2月28日 21時) (レス) @page50 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» 彼はあまり内緒話など出来なさそうですよね(笑) 巧いだなんて言っていただけて…嬉しすぎて今夜は幸せな気持ちで眠れそうです〜!いつもありがとうございます。 (2022年2月26日 21時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2022年2月5日 21時

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