人生を謳歌しようと思った矢先にこれだよ。

１０．ギリセ ページ10

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だからぼくは今男の子用の服を着ています。


間違えられてもしょうがないし、
正直全くと言っていいほど気にしてない。



「ご、ごめんね！
おとこのこだとおもってたから…
A“くん”ってよんじゃって…
ごめんなさい！！」




涙ぐんで頭を下げて謝ってくれた。




えぇ…優しすぎない？？？



普通子供だとさ、
え〜！何で男の子の服着てるの？変！
とか絶対言うじゃん！(偏見)



それをこの子は…



めっちゃいい子。(再確認)



「大丈夫だよ。気にしてないから。」



「ほんとう？
まだわたしとおともだちでいてくれる？」




なんだそのかわいい理由は。



もういい子すぎてこっちも涙出てきそう。




「もちろん！
むしろ、こんなぼくが友達でもいいかな…？」



「あたりまえだよー！！」



ついに泣き出してぼくに抱きついてきた。



あ、お日様みたいないい匂い…じゃなくて！



なんかめっちゃ注目を浴びている！


そして先生たちから暖かい目で見守られている！



とりあえず泣きじゃくる杠の背中をさすって落ち着かせた。








と、ここでひとつ思い出す。



そうだめっちゃトイレ行きたいんだった。



クッソなんで今思い出したし。




「ぐすっ…あらためて、」



すると杠はゆっくりと離れて、
真っ直ぐぼくの顔を見た。




「よろしくね！A“ちゃん”！」



「…！うん！」









「…じゃ、トイレ行っていい？」


「あ、そうだったね！」







ギリセーフでした。





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2021/01/22、
星に色がついた上に順位もつきました！！
ありがとうございます！！
更新遅めですが、気長に待ってやって下さると幸いです！！

駄犬。

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