巡り巡ってまた来世 [成り代わり]

３１．学校 ページ31

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「すごい山の中ですね。東京の割に…」




先程まで都会だったのに、今は木々が生い茂った山道を歩いていた。




「東京も郊外はこんなんよ？」




やっぱり東京、って言うと都会のイメージがあったからちょっと意外だった。



あ、でも奥多摩町とかは自然が豊かだけど東京だったな…




「伏黒さんは？」




先に学校に戻った彼のことが気になり聞いてみる。




「術師の治療を受けて、今はグッスリさ。」




「そうですか、よかった…」




怪我が酷かったからな…



慣れてるのかもしれないけど、やっぱり不安だったし…



とにかく無事でよかった。







「とりあえず、Aはこれから学長と面談ね。」



「わかりました。」



「下手打つと入学拒否られるから、気張ってね。」



「え、あ、はい。」





そっか。
きっとぼくの事をよく思わない人は沢山いる訳だし…




手放しで入学は出来ないよなぁ…








「なんだ、貴様が頭ではないのか。」









突然、自分の体に自分以外の声が響いた。








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