苦しい恋

ワンピース【3】 ページ9

西島｢ぉーぃ｣



A｢あ･･･はい？｣



西島｢すぅ〜ぐ考え事して、どっか
いっちゃうんだから｣




A｢すいません･･･｣




西島｢なんか悩み事？｣




A｢ううん･･･ちょっとお姉ちゃんの事
思い出してた｣




西島｢･･･そっか｣




A｢･･････｣



西島｢Aちゃんは結婚とか考えてないの？｣




A｢な、なんで突然？｣




西島｢いや、ほら、紗英が結婚した歳に
なった訳じゃない？｣



A｢･･･25歳｣



西島｢そろそろそういう人が出来ても
おかしくないでしょ？｣




A｢まぁ･･･そうですけど･･･
お兄さんには関係ないですよね？
お姉ちゃんとなんでも一緒って訳でもないし･･･｣



西島｢･･･そうだよね･･･
紗英がさ、ずっとAちゃんの事
気にしてたからさ･･････
Aには、私のぶんも幸せに
なって欲しいって｣



A｢･･･｣




西島｢俺もAちゃんには幸せに｣




日高｢あれ？西島？｣



西島｢日高｣




日高｢あれ？可愛い子連れてんね
もしか、彼女？｣



西島｢違うよ･･･｣



日高｢初めまして！西島の同僚で
日高光啓と言います！よろしく〜｣



A｢Aです｣




握手を求められ、躊躇していると



日高さんが少し強引に



私の手を握った



それを、すかさずお兄さんが



遮った



日高｢なんだよ！挨拶だろ！｣



西島｢触んな｣



A｢(˶ ̇ ̵ ̇˶ )･･･｣



日高｢なんでよ？彼女じゃないんでしょ？
俺に紹介してよ｣




西島｢だぁ〜め！ほらっ！あっちで
彼女待ってるぞ！｣



日高｢彼女じゃないし！
西島のケチ！Aちゃん、またね｣




A｢あ、はい｣



西島｢っとにアイツは〜｣




A｢面白いひとですね｣




西島｢･････もしかして･･･ああいうのタイプ？｣



A｢いや･･･ちょっとチャラいかなぁ｣



西島｢良かった〜タイプだって言われたら
落ち込む〜｣



･･･なんで？なんで、お兄さんが落ち込むの？



日高さんとの握手を



どうして遮ったの？




どうして日高さんみたいなのが



タイプか聞いたの？






そんな事、聞かなくてもわかる････



妹としか思ってくれてないから･･･



変な虫がついたら



お姉ちゃんに申し訳ないから･･･でしょ？

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