苦しい恋

提案【3】 ページ49

西島side



今日は朝から、なんか落ち着かない



Aと会うのなんて、何度もあったけど



今日は、なんか特別な気がして



朝の準備も思うように進まない



西島「あれ？歯磨いたっけ？･･･」




自分でもびっくりする程、動揺している



まだ、ハッキリしない自分の気持ちを



Aに伝えよう



なんて話せば伝わるかな･･････







迎えにに行く時間よりも



早く着いてしまい、LINEすると




慌てて大荷物を持って走ってきたA




それだけで、ニヤけてる自分が



恥ずかしくなり、手で口を覆う




A「ごめんなさい」



西島「全然待ってないよ！
早く来ちゃった俺が悪いの」



俺の為にたくさん作ってくれたお弁当



慌てて走って来る姿



ジーンズから少しのぞく足首



助手席に座ると、ほのかに香る



石鹸の香り･･･



いつも意識してない所に



目がいってしまう･･････




それを誤魔化す為に、鼻歌なんか



歌ったりして･･･




A「どこ行くの？」



その上目遣いで質問してくるの反則でしょ･･･





西島「初めてだね！」



A「ん？」



西島「なんっつうの･･･その･･･なんか
遠足みたいな」



A「遠足？」



西島「･･･そんな感じ」




A「そうだね」



遠足なんて思ってないよ



デートみたいだねって言いそうになり



やめちゃう俺って



ヘタレだな･･･




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



着いてすぐに、木の下に



レジャーシートを広げ横になる




西島「気持ちぃ〜Aも横に
なってみな！」




A「うん」



あまり広くないシート



隆さんの横に寝そべる




西島「どう？」




A「うん！気持ちぃー！」




西島「天気良いし、海風も心地よいし
こんなのんびりするの久しぶりだなぁ」



A「そうだねぇ」



肩と肩が少し触れていて



恥ずかしい･･･、チラッと横目で



見ると、バチッと目が合い



心臓が飛び跳ねる



隆さん、暑いのかな？



少し顔が赤いような･･･



西島「何見てんの？」




A「ん〜？･･･鼻が滑り台みたいだなって
見てた」



西島「何それ」

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