愛の魔法 Part2

最後の夜 ページ5

Aside



今日で最後･･････



最後だから･･･こんな事しちゃいけない･･･



わかっているのに、西島さんに



求められると断れない･･･



優柔不断だからじゃなく



私の気持ちが西島さんを求めてしまう･･･



ずっと自分の気持ちを誤魔化してた･･･



好きになっちゃいけない人･･･



私とは住む世界が違う人･･･



今だって、感じたいって言われても



それはどういう意味にとらえたら



いいのかわからない･･･




わからないけど、私も西島さんを



感じたい･･･



私を見つめる目が



私に触れる手が



私を抱き締める腕が



私をなでるその指、全てが



優しくて、自然と涙が流れる･･････



体温の低い私の体が



西島さんの熱が伝わり



だんだんと火照り出す･･･



幸せを感じてはいけない･･･



わかっているのに



今だけと、体も心も西島さんの



愛に触れようとしてしまう･･････



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西島side



目の前で、涙ぐみながら



俺を求めるA･･･



なんでこんなにも、愛おしいんだろう･･･




今日で最後だからなのか？



手に入らない女だからか？



遠くへ行ってしまうから？



髪の毛一本一本でさえ



全てが狂おしい程、愛したい･････



愛してると言葉に出来ない分




何度もくちづけをし･･･



その度に、見つめ合い



微笑み合う･･････



絶対、心は通じ合ってる･･･



そう確信しているのに



これ以上、二人に先はないんだね･･････

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