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離れていても・・・(3) ページ14

西島「・・・暑っ」



歩いても歩いても



なかなかたどり着かない・・・



拭いても拭いても吹き出る汗に



苛立ちながらも、その先にいるであろう



人を、思い浮かべ



ひたすらに歩く・・・



歩いていると、鳥の鳴き声や



風が木を揺らす音・・・



日本とは違う空気・・・・・・



水の流れる音・・・近くに川が



流れているのだろう





・・・聞こえてくる懐かしく




愛おしい声・・・・・・



A「わぁ〜!!釣れたねぇ〜!!
大っきいよ〜!!」




その声に誘われるように



近づくと、釣りをしているAを




見つけた・・・



周りには、たくさんの子供達



その光景を少し離れた所から



眺めていた・・・



ノーメイクに、タンクトップ1枚



小麦色に焼けた肌・・・・・・



髪はひとつにまとめて



首筋から滴り落ちる汗・・・・・・



耳には、俺があげたピアスが光る・・・



気がついたら、磁石のように



引き寄せられていた・・・



一生懸命魚を針から外すAは



俺になんか気づくはずもなく



周りの子供が俺を指さし、Aに



伝える




A「ん?どうしたの?」




西島「・・・・・・」




A「えっっ!?・・・えっ!?!?」




西島「魚、触れんじゃん」




A「に、西島さんっ!?どうして??」




西島「あんなに生きた魚、嫌がってたのに
余裕だね」




A「・・・だって」




西島「だって、何?」




A「誰もとってくれる人いないし・・・
慣れたっていうか・・・頑張った」




西島「なんで頑張んの?」




A「それは・・・」



西島「俺の彼女になる条件
俺が釣った魚をさばける人だから?」




A「・・・・・・」



西島「俺の自惚れ?」



Aに近づき、ピアスを軽く触る



西島「ずっと付けててくれたんだぁ」



A「・・・・・・」



西島「嬉しいな」



顔を赤くして何も話さないA・・・・・・



少しずつ後ずさりするから



俺もジリジリと近づく



大きな木がAを止めた



西島「なぁんで逃げんの?」



A「だって・・・」

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設定タグ:西島隆弘 , 魔法 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー
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fuka(プロフ) - 実は占いツクールで初めて読んだ作品がtanさんのもので、そこからずっと大ファンです!応援してます! (2019年5月9日 3時) (レス) id: 8106579e6a (このIDを非表示/違反報告)
tan(プロフ) - fukaさん» ありがとうございます!他のも良かったら読んで頂けると嬉しいです。 (2019年5月5日 23時) (レス) id: 5c53102006 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - とっても可愛いほっこりする最後でした! (2019年5月5日 21時) (レス) id: 8106579e6a (このIDを非表示/違反報告)
tan(プロフ) - nissymiyuさん» 嬉しいコメントありがとうございます。新しい作品も頑張ります (2019年4月18日 9時) (レス) id: 5c53102006 (このIDを非表示/違反報告)
nissymiyu - 完結おめでとうございます!!すごい感動しました!次の作品も楽しみにしてます。占ツクで一番好きな作品でした^ ^ (2019年4月18日 9時) (レス) id: 9213ae069f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tan | 作成日時:2019年3月10日 11時

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