愛の魔法

機嫌悪い ページ38

西島「残りって･･･」



A「残りっていうか、たくさん
焼いたからまだありますよ」


あきらかに、機嫌が悪くなった西島さん




西島「いらない･･･」



A「･･･なんなんですか」




西島「何が？」



A「バレンタインは、男が
女の子に想いを伝える日って
言ってたくせに･･･」



西島「･･･だけど、作ってくれたら
貰いたいじゃん･･･」




A「だからありますって･･･」



西島「俺だけの為に作ってくれた
やつじゃなきゃイヤなのっ！
ついでにとか、残りとか
絶対いらない！」




A「じゃああげません･･･」




西島「貰わない･･･」



なんか･･･険悪なムード･･････



もう、会わないからいいかな･･･



無言でコートを着て



靴を履きながら、話し出した



西島「あのさ･･･」



A「･･･はい」



西島「やっぱ、これ置いてく」



返したブレスレットを



腕から外した



A「なんで？」




西島「･･･これ持って帰ったら
もう会えないじゃん」



A「え･･･」




西島「また、夕飯食べに来たい･･･」



A「･･･ん？」



西島「そん時、俺の為だけに
クッキーも焼いといて」



A「ちょっ･･･え？」



西島「また連絡するね！
ご馳走様でした、すんげぇ美味かった！」



A「･･･どういたしまして」



機嫌が悪かったのに



ニコニコして出て行く西島さん･･･



なんなの？振り回されてる？

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