愛の魔法

お別れ ページ28

A「西島さんに
こんなに深く愛されて
最後の最後まで、一緒にいれて
ちゃんとお別れ出来たでしょ？」



西島「･･･お別れって･･･」




A「私はお父さんの病気をちゃんと
聞いてなかったし、まさか
死んじゃうなんて思ってなかったから･･･
ちょうど、反抗期で、お見舞いも
お母さんに言われた時だけ
仕方なく行ってたって感じで･･･」



西島「･･････」




A「もう二度と会えないの
知ってたら、たくさん話したかった･･･
写真も撮ればよかったなぁとか･･･
ご飯を一緒に食べたかったなぁとか･･･
一度だけ、お見舞いに行った時
私の夢はあるのか？って
聞かれたんだけどね･･････
恥ずかしくて言わなかったの･･･
心残りばっかり･･･」



話していると西島さんが



私を優しく抱き締めてくれた･･････



泣きそうな私を、子供のように･･････




西島「寒いからこうしてて良いよね？」



A「･･･はい」



なんか心地よかった･･････



寒かったのかな･･････



それとも･･･




西島「Aの夢って？」



A「お見舞いに行くと、看護師さん達が
患者さんと接してるのを見て
私もこうなりたいって思うようになってた」



西島「じゃあ叶ったんだね」



A「･･･まだ、半分かな」



西島「半分って何？」



A「･･･言えません」



西島「なんでよ･･･もったいぶんなって」




A「もしも叶ったら、その時
教えますね･･･西島さんの夢は？」



西島「ん〜ファンのみんなを
幸せにすること･･･かな」




A「じゃあもう叶ってますね」



西島「そうなのかなぁ･･･」



A「後は、西島さん自身も
幸せにならないとですね」



西島「幸せかぁ･･･」

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