LOVE

病院 ページ39

母「早くしなさいよ！」



A「わかってる！」



友輝「そんな急がなくたって
午後からは、姉ちゃんしか
予約取ってないって勇さん言ってたじゃん！」



母「だからって時間に遅れるわけには
いかないでしょ！A、早く」



A「友輝、イヤホン貸して！」



友輝「なんで？」



A「Nissy聴いて、勇気もらうの！」



友輝「はいはい」



∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵


勇一「緊張してる？」



A「うん…」



勇一「検査結果から言うと……
Aの目は、確実に見えるようになるよ！」



母「ホントに！？」



勇一「はい！お母さん、Aの手術は
俺に任せて下さい」



母「はい！勇さん、お願いします！！」




A「……失敗はしない？」



勇一「しない！その為に、ず〜っと
アメリカで勉強してきたんだから！
Aの目を治す為に！
……ただ、最新の医療を施すので
お金が…」



母「大丈夫！いつかの為に、貯金してきたから！！」



勇一「多分……普通に用意できないくらい
の額に…」



A「お母さん…私このままでもいいよ…」




勇一「お金の方は、うちの病院で
出させて下さい！」



A「えっ？」



勇一「初めての最新医療を取り入れる
という事で、学会に発表させて
もらったりはするけど、ただて
手術させていただきます」



母「……どうしてそこまで」



勇一「Aは、俺にとって特別だから」




A「特別？」




勇一「お母さんの前で言いにくいけど……
ずっとAが好きでした！」



母「あらっ！」



勇一「手術が成功したら、正式に
告白するつもりだった……
我慢出来なくて言っちゃったけど……」



A「……」




勇一「返事は手術の後で聞かせて！
今は手術に集中するから！俺に任せて！」



母「よろしくお願いします」



A「……お願いします」

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