気まぐれ短歌 (ページ1)

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季節=夏・・・【短歌】ページ1

2020/03/23
火曜日の一首

はなのろし恋慕う夢泡沫の
吐き出す音をここに留めて

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　この詩のテーマは「失恋」です。

　一首目から完全に病んでます。

　物語はこうです。

　夏祭りに行った女の子はずっと片想いだった男の子がクラスメイトの他の子と仲良さげに話しているのを見かけます。
　まだ付き合えるかもと思っていた心は、その光景で一瞬にして消え去ってしまいました。
　しかし、その後に男の子が一人だけなのを見つけ、「好き」と言いそうになる心を留めていた。

　

　さて、この詩で使われた言葉の意味です。

　初句の「はなのろし」は花火ともうひとつ別の意味を指します。

　勿論そういう言葉はありませんが、打ち上げると言う意味合いでは狼煙と同じで、しかし狼煙は煙玉に近く花火のような華やかさは持ち合わせていません。
　ですから、打ち上げる「狼煙」と華やかな「花」で「花狼煙」となりました。

　もうひとつは、綺麗な女性を表す言葉として使われる「華」と遅いと言う意味の「鈍し」になっています。
　端的に表すと「告白が遅すぎた」と言う意味です。

　三句目の「泡沫」はすぐに消えてなくなる。といった感じの意味で用いられます。

　そして、四句目の「音」は「声」を指します。