５ ページ49
*
「今も全然食べれないんですか？」
「ジンヒョンが俺が食べれそうなもの作ってくれたりして、少しずつ食べれる量を増やしてるところ」
「そっか、だからジンヒョンとユンギヒョン、よくいなくなってたんですね」
「うん、餌付けしなくちゃ食べないからねこの子は」
「えー良いなぁ、僕もAヒョンに餌付けしたい！」
「テヒョンア…」
「お前ほんと‥ブレないよな…」
「え？何が？」
テヒョンたちが騒ぎ出した後もずっと手を繋いだままだったジョングクの顔を覗き込むと、ぷいっと背けれてしまった。
「グク、」
「…ヒョンひどいです。こんなに大事なことずっと隠してたなんて」
「ごめんな」
「ヒョンはいつもそうです。自分のことは全部隠して僕たちのことばっかりで」
「ジョングガ、それくらいにしとけ」
「いいよ。グク、続けて？」
「〜っそうやって優しいのもやだ！ユンギヒョンばっかりなのもやだ！僕は、僕だって、Aヒョンに頼ってほしいです。マンネだからダメなの？」
止めに入ろうとするユンギを制して、ジョングクの吐き出される気持ちを聞く。ぐっと泣かないように耐えながら俺を睨んでるけど、まだ繋がってる手はあったかくて優しさが伝わる。
「いっぱい我慢させてごめん」
手を引いて抱きしめると、肩に顔を隠したジョングクはひくりと震えて、じんわりとシャツが湿っていく。
「グクやみんなに心配かけたくなかったんだ」
「…Aヒョン」
「うん」
「もっと自分のこと大切にしてください」
「うん」
「僕が好きなヒョンのこと、傷つけないで…」
「…うん」
背中に回された手に力が込められたのを感じて、俺も抱きしめる腕に力を込める。
いつのまにかみんなが俺たちを見ていて、グクは気づいてないししばらく顔を上げてはくれないだろうけど、今のみんなの顔を見せてやりたい。
みんなお前のこと可愛くて仕方ないって顔してる。
「いいなぁジョングガ、Aヒョン独り占めしてる」
「今日は譲ってあげよ。さっさとストレッチしなくちゃ、テテすぐ痛がって時間かかるんだから」
「俺先生とちょっと話ししてくる〜」
「じゃー俺も行ってきます」
「さ、ユンギは俺の荷物持ちね。Aとジョングガは水でいい？」
「はい、ありがとうございます」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りり - シュガの感じが想像通りで好きです。これからもシュガにいっぱい登場してもらいたいな......更新待ってます。 (2018年12月7日 16時) (
レス) id: 750d6a4b81 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ - お仕事お疲れさまです。無理なさらないでください。続き楽しみにしています。 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 55b0a2347b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続き、楽しみにしてます！ (2017年11月14日 19時) (レス) id: 90b0ec537d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tnk | 作成日時：2017年10月2日 1時
