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*
「…ゆんぎ」
「ん？」
「…目がしょぼしょぼする」
「ふ、子供かよ」
散々泣くだけ泣いて眠くなるなんてどこの赤子だよと、ユンギは喉を鳴らして笑うけど、頭を撫でる手や低い声や笑うその振動さえも心地良くてうとうとする。
「このまんま寝んなよ重いから」
「うん…ねむい」
「聞いてねーな。おい、A」
「ゆんぎ…」
「なに、とりあえずのけよ」
「ゆんぎ…ゆんぎ…」
そこまでが俺の意識の限界だった。
.
.
.
「はぁ、マジでお前、」
でかいため息を吐き出す。
こんだけ寝るなよって言ってる側でくぅくぅ寝息立てるとか信じらんねー。
とりあえずずるずると後ろに倒れて２人でベッドに寝転がるとこまでは成功した。こいつ無駄に図体でかいから疲れる。
しゃーないから今日はあっちのベッドで寝るかと思ったけど、Aから移る子供体温に誘われた睡魔がすぐやってきて動く気が失せた。
こんな時間に寝るとかいつぶりだ？つい昨日までは寝たくても寝れなかったっていうのに。
抱きついたままのAの頭をひと撫でして、気持ち良さそうな寝息につられるように意識を放した。
次に起きたのは朝の７時すぎ。
驚くほど頭がスッキリしてて、睡眠すげーなってちょっと感動すら覚える。
Aはまだぐーすか寝てて、半開きの口はたまにモゴモゴと動いたりするから可笑しくて吹き出してしまった。見てて飽きない奴だな。
「んぅ‥」
「起きたか」
うっすら瞼を開けたAは俺の腰に回していた腕に力を入れて引き寄せると、愚図るように顔をグリグリと押し付けてきた。
「ばか、いてーよ」
「ん‥‥ん？ゆんぎ、」
寝ぼけてるらしいAはぼんやり俺の顔を見上げてたと思ったらまた顔をグリグリと押し付けてくる。人の話を聞け。
「お前ね」
「ゆんぎ、ちゃんと寝れた？」
「おーぐっすりな」
誰かさんのおかげでまだポカポカしてる体は寝起き特有の気だるさもあるけど、寝れなかったときの何万倍もマシだ。
「よかった」
「あー、…A」
「ん？」
「悪かった。ありがとな」
「、うん」
んへへ、とふにゃふにゃ笑ったAはまた抱きついて「もうちょっとねよ、」とすぐに目を閉じた。
「あぁ、そっか、」
Aの少しパサついた髪を梳きながら、ようやく分かった。
そりゃ寝れるわけねーわ。
お前、こんなに暖かかったんだな。
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りり - シュガの感じが想像通りで好きです。これからもシュガにいっぱい登場してもらいたいな......更新待ってます。 (2018年12月7日 16時) (
レス) id: 750d6a4b81 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ - お仕事お疲れさまです。無理なさらないでください。続き楽しみにしています。 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 55b0a2347b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続き、楽しみにしてます！ (2017年11月14日 19時) (レス) id: 90b0ec537d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2017年10月2日 1時
