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「ヒョン！いい加減ユンギヒョン止めてくださいよ！！」
俺が先生のダンスに付き合うようになったのとほぼ同時期に、取り憑かれたように作業室に閉じこもるようになったユンギ。
多分睡眠も食事もちゃんと取ってないんじゃないかな、日中もだるそうにしてるから。本当、やると決めたら極端なんだから。
だけど、ユンギはただ自暴自棄になって無理してるんじゃない。
結果を出すためにはまぁ多少無理をすることだってある。あいつの場合はそれがちょっといきすぎてるってだけで。なんて、なんとなくだけどそう思って声をかけずにいた。
「Aヒョン！聞いてますか！？」
「うん、聞いてるよ」
「だったら、ユンギヒョンに無理しないでって言ってください！僕たちは無理でもきっとAヒョンなら、」
「だけどそれじゃダメなんだよ」
「え？」
今にも掴みかかりそうな勢いで、必死にユンギを止めろと言う優しいジミンの頭を撫でる。
俺が無理にユンギを止めるんじゃダメなんだ。俺はちゃんとユンギの声を聞いて、手を掴みたいから。
その日は久しぶりにソンドゥク先生にたまには休みにしようと言われて手伝いがなくなったので、ユンギに付いて作業室に行った。
「ユンギ、こっち」
「あ？」
入ってまっすぐパソコンの前に向かおうとするユンギの腕を引いて、ソファに寝かせる。
いつもなら枕代わりになるために頭側に座るけど、今日は地べたに座ってソファに顎を乗っける。目の前にはユンギの顔。
ひどいクマだなぁ。あんまりニキビできないタイプのくせに３つもできてる。どうりでソヨンヌナが怒ってたわけだ。
「なんだよ」
「んー…、俺拾い損ねた？」
「あ？」
「ユンギの声、拾い損ねてる？」
本人に聞くなよ、って？
うん、自分でもそう思う。ユンギもなんか不思議そうな顔してるし。
「……いや」
「…そっか、ならいいんだ」
「いいのかよ」
「いいよ。俺は待ってるから。ユンギが言ってくれるまで、ずっと待ってる」
ひらひらと手のひらを振ってみせる。
それをじっと見つめてるユンギの目はゆらゆら揺れてて、思わず自分からユンギに手を伸ばしそうになるのをぐっと堪えて待った。
けど、結局ユンギが俺の手を掴むことはなかった。
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りり - シュガの感じが想像通りで好きです。これからもシュガにいっぱい登場してもらいたいな......更新待ってます。 (2018年12月7日 16時) (
レス) id: 750d6a4b81 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ - お仕事お疲れさまです。無理なさらないでください。続き楽しみにしています。 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 55b0a2347b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続き、楽しみにしてます！ (2017年11月14日 19時) (レス) id: 90b0ec537d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2017年10月2日 1時
