３ ページ11
*
「ヒョン仕事終わったの？おつかれさまでした！」
「うん、今ホテル帰ってきたとこ。グクと電話できるかなって思って返事送ったんだけど返ってこなかったからさ」
「あう…ごめんなさい…」
僕としたことがAヒョンの連絡に気づかないで寝こけるなんて…最低だ…
「俺の方こそ起こしてごめんな。今日も忙しかったんだしもう寝たほうがいいんじゃない？」
「………」
ほら、やっぱり。
Aヒョンは優しいからきっと心配してすぐ電話切ろうとするんだろうなって思った。せっかくAヒョンと話せるのに。でもやだなんて言ったらヒョンのこと困らせてしまいそうで。だんまりの僕に、電話の向こうのAヒョンの小さく笑う声が聴こえた。
「…それともヒョンのわがままに付き合ってもうちょっとだけ電話してくれる？」
「！するっ！」
バレバレなのは分かってる。それをからかわずに【ヒョンのわがまま】ってことにして本当は僕のわがままに付き合ってくれる。
だから僕はAヒョンが好きだ。
それから今日の仕事のことやヒョンたちのこと、練習した内容とか思いついたことをそのままベラベラと話し続けた。僕って意外とよく喋るんだなって自分で思ってたら、Aヒョンにも「今日のグクはお喋りだね」って言われた。
「グクの話聞いてたら俺もそこにいたみたいに思えるから不思議だなぁ。グク話し上手だね」
「そうかな？」
「うん。あ、今照れてるだろ？」
恥ずかしくてつい癖で鼻を触ってると、電話の向こうでAヒョンが「可愛いなぁ」なんて言いながら笑うからますます恥ずかしくなった。
それからも話をしてたけど、だんだん眠たくなってきて。丸一日練習で疲れてたのもあるけど、Aヒョンの声聞いて安心したのかも。まだヒョンと話したいのになぁって思うけど、目は重たいし上手く喋れなくなってきた。
「ひょん…」
「眠くなって来た？そろそろ切ろうか」
「…だめです、もうちょっと」
「ふは、うん」
「ひょん、あのね、」
「うん」
「あのね…、」
「グク？」
「ん……Aひょ、」
「…ほんと可愛い。おやすみグク」
朝起きたら電話は切れてたけど、Aヒョンからカトクが来てた。
Aヒョンおはよ。今日も頑張ろうな
それだけ。だけど、なんかホッとする。
僕が寝るまでずっと電話してくれてたヒョン。
あぁ、早くAヒョンに会いたいな。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りり - シュガの感じが想像通りで好きです。これからもシュガにいっぱい登場してもらいたいな......更新待ってます。 (2018年12月7日 16時) (
レス) id: 750d6a4b81 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ - お仕事お疲れさまです。無理なさらないでください。続き楽しみにしています。 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 55b0a2347b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続き、楽しみにしてます！ (2017年11月14日 19時) (レス) id: 90b0ec537d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tnk | 作成日時：2017年10月2日 1時
