２ ページ2
*
ユンギに言われて、ずるずると体を引きずってソファに寝転ぶ。
うっすら目を開くとユンギの丸まった背中が見える。カチカチとマウスを操作する音と、何度も繰り返し流れるフレーズ。
………ダメだ。
「ゆんぎ」
「なに、まだ起きてんの」
「ねれないからここ、こっち、」
ポンポン、とソファを叩くと呆れ顔のユンギは「しゃあねぇな」とパソコンやノートを片手に来てくれた。
ソファに座ると待ってましたと言わんばかりにユンギの足に頭を乗せる。
「…やっぱりかたい」
「降りろ」
そう言ってガタガタと足を揺らされるから、落とされないようにぎゅっとしがみつけば揺れが止まった。
「さっさと寝ろ」
「ちゃんとおこして」
「わーったから」
ワシワシと頭を撫でる手が気持ちよくて、うとうとしながらその手を捕まえて握ってもユンギは好きなようにさせてくれた。
「ゆんぎ、」
「あ？」
「ゆん、い…」
「ふ、だから言えてねーって」
.
.
.
(ユンギside)
ようやく眠ったA。
ガリガリとノートに歌詞を書き殴っていた手を止めて、じっくりとその顔を観察する。
いつもは俺が先だから、こいつのこんな姿見るのは新鮮でなんか変な感じがする。
目の下には相変わらずの隈。
まぁ一時期よりはマシだけど。
あ、デコにニキビできてんじゃん。
片手は握られたままだから、もう片方の手で辿るようにして顔を触ると、くすぐったかったのかふやっと笑った。
「…ふ、」
その顔があまりに安心しきった顔で、図体はでかいのにまるで小さな子供みたいだ。
「おつかれ」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りり - シュガの感じが想像通りで好きです。これからもシュガにいっぱい登場してもらいたいな......更新待ってます。 (2018年12月7日 16時) (
レス) id: 750d6a4b81 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ - お仕事お疲れさまです。無理なさらないでください。続き楽しみにしています。 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 55b0a2347b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続き、楽しみにしてます！ (2017年11月14日 19時) (レス) id: 90b0ec537d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tnk | 作成日時：2017年10月2日 1時
