テヒョンの勘 ページ8
*
(テヒョン side)
「ジニヒョン」
「どうした？ジミンならまだ風呂だよ」
「うん、ヒョンと話がしたくて」
そう言うと、不思議そうな顔したジンヒョンは部屋に入れてくれた。
収録が終わって少しだけ練習して帰ってきた宿舎。
明日も朝早いからさっさと寝ろよーなんて言うマネヒョンに良い返事をしながらジミナやジョングガとゲームしてたらあっという間に明日になってて。
シャワーの順番じゃんけんで負けた僕は、ジンヒョンとジミンの部屋に来ていた。ジミンがシャワーを浴びてる今がチャンスだと思ったから。
「それで？どしたの」
「えっと……、」
「Aのこと？」
「…うん、」
だと思った、と呟いたジンヒョンがため息を吐くから少し不安になって顔を上げた。
「Aヒョン、最近どうしたのかなって…元気ないし、」
「ちょっと不安定なんだ、今」
「なんかあったんですか？」
「それは俺も分からない」
嘘だって思った。
悔しいけど、ジンヒョンとユンギヒョンはAヒョンと一番近い距離にいる人だもん。２人にはきっと辛いことも悲しいことも話してるに決まってる。
だって僕が同じ気持ちの時は、きっとジミナにそうすると思うから。
でもヒョンの寂しそうな顔を見たら何も言えなくなった。
「ねぇテヒョン。見ててほしいって、お前はどう言う意味だと思う」
「見ててほしい？」
どう言う意味だろう。Aヒョンがそう言ったのかな。
「ごめん、変なこと聞いたね」
「そばにいてほしいってことじゃないかな」
「…そばに？」
「うん。負けないで頑張るからヒョンにそばで見ててほしいってことじゃない？」
まぁ僕の勘だけど、と付け足せばやっといつもの笑った顔を見せてくれた。
「そうだと良いなぁ」
「きっとそうだよ！」
「あはは、やっぱりお前達２人はよく似てるね」
「？誰が？」
「ヤー人のベッドで何してんだよ〜」
「うわ、ジミナ早すぎっ！ちゃんと体洗った？」
「洗ったわ！」
「も〜ヒョンは眠いんだから、お前らもさっさと寝て！」
ジミンのせいで、Aヒョンのことちゃんと聞けなかった。
けどきっと僕と同じくらい、それよりもっとたくさんヒョン達はAヒョンのこと心配してるのは分かった。
僕にしてあげられること何かあるかな。
見ててほしい、ってなんだか近づかないでっていう風にも聞こえるけど僕はやだよ。
何もできないかもしれないけど、何もしないのは嫌なんだ。
*
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いおり - めちゃくちゃ続きが気になります!!ユンギさんと主人公くんのこれから、他のBTSのメンバーと主人公くんのこれから。 更新、待ってます!!! (2021年4月11日 0時) (
レス) id: 0fd6172cb6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 涙が止まらないっ！ (2019年12月2日 7時) (レス) id: ffcdaa6aff (このIDを非表示/違反報告)
みっく - この小説が大好きです！無理せずに更新頑張ってください！ (2019年6月28日 13時) (レス) id: ee17504488 (このIDを非表示/違反報告)
べくど。(プロフ) - 異常なまでの連勤、お仕事本当にお疲れ様です（ ; ; ）久々の更新に嬉しくなったと同時に心配になりました（ ; ; ）体調崩されてないですか〜TT お話はもういつもどおり最高です！続きが楽しみですがtnk様のペースで更新されてくださいね。大好きです（ ; ; ） (2019年5月6日 23時) (レス) id: 12d34823bd (このIDを非表示/違反報告)
ちむ(プロフ) - 応援してます！！だいすきです！！ (2019年3月18日 23時) (レス) id: 69f87eab73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2018年12月16日 16時
