逃げる ページ15
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結局、そう言って頭を下げることしかできなかった。上部だけの「ありがとうこれからも頑張ります」すら言えなかった。
周りのメンバーやアーミー達がどんな顔をしてるか分からない。やけに静かなのが怖くてなかなか頭を上げられずにいると、ポンと手を乗せられた。
「ヨロブン、こいつが口下手なのはご存知ですよね？いつか必ずSNSで所感をアップさせます。ちゃんとトロフィーと一緒にセルカも撮らせます。今いらっしゃるみなさんが証人ですからね」
頭をわしゃわしゃと撫でられて、ユンギに助けられた。
顔を上げれば、ユンギの一言に賑やかさを取り戻した会場と盛り上がるメンバーに、ざわざわしてた感情が少し楽になったような気がした。
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「ちょ、ゆんぎ、」
「ユンギ、待ちなさい！」
なんとか終えたサイン会は、挨拶もそこそこにユンギに手を強く引かれて控え室に連れていかれる。時々ぎゅっと力を込められるから、痛みに声を上げそうになるけど、後ろから慌てて追いかけてくるヌナにこれ以上心配かけたくなくて飲み込む。
「ユンギ、Aに無理させないで」
「ヌナはなんか知ってんすか」
「え、」
「なんで、ヌナは知ってんのに俺は、」
「ヌナは悪くないよ、ユンギ」
俺より先にソヨンヌナに文句を言おうとするから、ヌナの前に庇うように出て止めに入る。
「悪いのは全部俺だから、ごめん」
「お前のそーゆうのマジムカつく」
「……」
「自分１人だけが不幸みたいな顔しやがって。私情挟むとか何年仕事してんだよ！」
「ユンギやめてってば！」
「……」
「黙ってねえで何か言えよ、いつもみたいに泣きついてみろよ！」
「……ごめんな、ゆんぎ」
何か、なんて言えるわけないよ。
だって全部ユンギの言うとおりだから。
「…ヌナ、俺ちょっとホボミヒョンと話してきます」
「えっ、ちょ、A！」
これ以上この場所にいることが耐えられなくて、俺はユンギから逃げた。
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いおり - めちゃくちゃ続きが気になります!!ユンギさんと主人公くんのこれから、他のBTSのメンバーと主人公くんのこれから。 更新、待ってます!!! (2021年4月11日 0時) (
レス) id: 0fd6172cb6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 涙が止まらないっ！ (2019年12月2日 7時) (レス) id: ffcdaa6aff (このIDを非表示/違反報告)
みっく - この小説が大好きです！無理せずに更新頑張ってください！ (2019年6月28日 13時) (レス) id: ee17504488 (このIDを非表示/違反報告)
べくど。(プロフ) - 異常なまでの連勤、お仕事本当にお疲れ様です（ ; ; ）久々の更新に嬉しくなったと同時に心配になりました（ ; ; ）体調崩されてないですか〜TT お話はもういつもどおり最高です！続きが楽しみですがtnk様のペースで更新されてくださいね。大好きです（ ; ; ） (2019年5月6日 23時) (レス) id: 12d34823bd (このIDを非表示/違反報告)
ちむ(プロフ) - 応援してます！！だいすきです！！ (2019年3月18日 23時) (レス) id: 69f87eab73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2018年12月16日 16時
