俺たちのPDヌナ！ (ページ46)

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「ヒヨル先輩はどの曲が良かったですか？」
「んー俺は陽だまりかな。なんてことない日なんだけど、ちょっと見方変えたら、なんだすごくいい日じゃんって思える、思わせてくれる歌詞も、それが嫌味じゃないように聞こえるメロディも良かったよ」
「わぁ…ありがとうございます！」

ちょっと、これは…泣きそうだぞ……

「げっ！なんかうるうるしてるぞこの子！俺が泣かしたみたいだからやめてくれ～」

ヒヨル先輩からハンカチを渡されて、会場からはウルジマコールが。お恥ずかしい…

「ぅ、すみません……すごく嬉しくて、褒められることってあまりないので、」
「スタッフはみんな飴より鞭派なの？」
「いやいや…笑スタッフさんは褒めてくれます。ただ、同業の先輩に褒めていただくことってあまりないし、こうして身内じゃない方で曲を聴いた方から感想を直接聞いたのってもしかしたら初めてかもしれないです」
「おぉ～それは光栄だね」
「私の方こそ…光栄です」

「でも嘘じゃないからね。良いアルバムだ、本当に。もっと自信を持ちなさい」
「うぅーっ…」
「ああ、また泣く！」

ヒヨル先輩の目が、背中を撫でてくれる手が、優しくて暖かくてしあわせで。

言葉じゃ言い表せない気持ちがぐぐーって込み上げてきて、また少し泣いた。

この仕事やっててよかったなぁ。

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