お悩み相談室 ページ8
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タクシーの中から外のネオンをぼーっと眺めてると、「なんかありました?」って声をかけられてハッと意識が戻ってくる。
「ん?なに?」
「いや、なんかAヌナいつもよりぼーっとしてるし。こんな早く帰るのなんて初めて見るから、なんかあったのかなーって」
鋭い。
さすがIQ150の男。
「んー、なんかあったっていうか、これからあるっていうか、」
「?」
カムバックを控えて、ただでさえ悩みの多いリーダーにこんな話しない方が、とは思ったけど、誰かの意見を聞いてみたいとも思ってたから。
ちょうど到着した私の家に招いて、ナムジュン先生によるお悩み相談会を開いてもらうことにした。
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「なるほど、それで上の空だったんですね」
「はい…」
ラグの上に正座する私とソファで長い脚を組むナムジュン先生。
う、、そろそろ足が痺れてきた…
「先生…足を崩してもいいですか…」
「え?あぁ、っていうかなんで正座してるんですか(笑)」
いや、雰囲気を出そうかと…
5分も持たなかったけど。
「俺はパンPDに賛成です」
「そ、うですか…理由を聞いても?」
ナムの答えにずーんっと沈みながらもそう思った理由を聞く。
「ヌナに実力があるのは事実ですから。雑誌のインタビューだって、反響すごかったって聞きました。それってみんながヌナのこと知りたいって思ってるってことでしょ」
「あぁ、あれ…あれすごく楽な仕事だよね、喋るだけでお金もらえるなんて」
「こらこら」
おっと、つい本音が。
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作者名:tnk | 作成日時:2016年10月16日 22時