13,同じ事 ページ15
性別逆転は私の方から手を離したので元に戻った。
さてと、遊園地まではそこまで遠くなかったはず。
近くの駅に行って電車で30分くらい。あ、少し遠かった。
行く手段をスマホで調べながら歩いていると、
「あっ、あの!」竈門先輩が隣から声をかけてきたので顔だけそちらに向けると
「って、手、繋がないか?デートなんだし...。」
いやいやいや、竈門先輩には申し訳無いですけど私達まだ付き合ってませんよね?そうなるとデートではないですよね?恋人同士じゃないですよね?恋人でもない人と手を繋ぎたい人っているんですか?万が一竈門先輩が私の事が好きでそう言ったとしても私は竈門先輩の事は好きじゃないので!後で好きになるかもしれないけど!
『いや、大丈夫です。今の季節だと手を繋いだらさらに余計に暑くなるので遠慮します。』
色々考えたくせにそれとは別の理由を述べたというね、考えた意味は?って感じだね。でも自分の事なので気にしない気にしない。
「そうか...。」シュンとしてる。竈門先輩ファンが見たらあざとく「可愛い〜!!!!」とか言うんだろうな。
『あ、いつの間に。』
近くの駅に着いてた。話しながら歩くって結構時間忘れるなぁ。
「どうしたの?」竈門先輩が首を傾げて聞いてきた。
『遊園地に行くための駅に着いたんです。話しながら歩くと時間忘れるなーって。』
「そうなのか!確かに俺も忘れてた。ここが遊園地へ行くための駅かぁ...。じゃっ、行こっか!」
『はい。』
...今日はそういえば日曜日だった...。満員電車嫌いなんだよなー...。
あ、一つだけ席開いてる。「あ、一つだけ席開いてる。」
『え?』
私が思ったのと同時に竈門先輩が私が思った事と全く同じ事を呟いた。電車の中なので声は小さめ。
「え?ほら、あそこ。空いてるよ?」竈門先輩が空いてる席の方へ指を指す。
『あ、はい。竈門先輩座ります?』
「いや、Aちゃんが座って。」
『分かりました。』
同じ事思ってました。なんて言ったら図々しいと思ったのでそれは言わなかった。
空いてる席に座った瞬間、瞬く間に竈門先輩が私の座った所の吊革に手をかけ、私の前に立った。
って、近過ぎません?竈門先輩。もう少し距離を...。
流石に30分も微妙に揺れながら座っていると眠くなる...。
遊園地の近くの駅に着いたのでウトウトしながらも席を外した。
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秋ノ恵(プロフ) - お茶さん» ありがとうございます!!!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: ca87426623 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - わかりました!待ってまーす! (2021年2月3日 21時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
秋ノ恵(プロフ) - お茶さん» わあああああ!!!!!ありがとうございます!!!!初コメゲットですね!!おめでとうございます!!!!申し訳ありませんが今月の19日まで更新を一旦停止しますが、20日にまた再開するのでまた読んでくださると幸いです! (2021年2月2日 16時) (レス) id: ca87426623 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - 面白かったです! (2021年2月2日 16時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋ノ恵 | 作成日時:2021年1月18日 17時