しにたがりの光柱【鬼滅の刃】

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善逸side



初めて見た光柱は

笑顔は作っているものの悲しい音がした。


泣きたくなるような悲しい音。


炭治郎と真反対だ。



『炭治郎くんと伊之助くんから善逸くんの話をよく聞いてたから会いたいって思ってたよ』



｢そう...ですか｣



この人に何があったかは知らないけど



この人が嘘ついてることくらいは分かる。



伊之助も炭治郎も最近調子良くなったとか言ってたけど


俺が見る限りは全然だと思うんだよなぁ。



手震えてるし


目元は笑ってないし。
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Aside


また声が聞こえる。



善逸くんと伊之助くんの声で。




-この人が光柱！？え、こんな弱っちそうな人が？


-まだ死なねぇんかこいつ




この声が聞こえる度に頭痛がしてしんどくなる。



なのに嫌でも聞こえてくる。


-こんな人早く鬼殺隊辞めればいいのに。




うるさい





-いつまで人に迷惑かけるつもりだ






うるさい









-こんな奴居ても居なくても変わんねぇよ！




『うるさい！！』




｢｢！？｣｣




『........あ』





この声は私にしか聞こえてないのに




急に大きな声を出してしまった。





-急に大きい声出しやがって



-本当何なのこの人！！




｢あ、あの....｣





『ごめん！.....今日はもう帰ってくれない？』





半ば強引に2人の背中を押し部屋の外へ出し、不思議と自然に笑いが溢れてきた。



ははは、


会って間もない人にもこんな風に思われているなんてな。



『わたしってそんなもんなんだなぁ』

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