しにたがりの光柱【鬼滅の刃】

26 ページ28

･



『お前__ｯ！』


｢おっと、戦う気？やめなよ、今の君じゃ僕には勝てない。無駄に怪我をするだけだよ？それに、君に用があってきただけだから危害を加えようとかそういうつもりは無いんだよ！僕は優しいからね｣




ペラペラと1人で喋り、鬼は急に目の前に来た。




｢君にかけた血鬼術....それはね、｢人の本音が聞こえる｣血鬼術なんだ！｣



『人の本音....？』





もしかしてあれは煉獄さんの本音......

だったの？



いや、そんな事を気にしている場合ではない。



目の前のこの鬼を倒さなければ____！！




そう思い刀を鞘から出し、斬りかかろうとしたとき




｢可哀想だよね！君は！！誰からも必要とされてないからね！｣



『....』



｢今聞いたでしょ？さっきのもう1人の本音を。明日にでも他の人の本音を聞いてみなよ。まぁ嫌でも聞こえちゃうんだけどさぁ｣




その言葉に動揺してしまい刀を振り下ろそうとした手が止まった一瞬の隙に




『ｶﾊｯ.......!!』





腹を殴られ私は数ｍ吹き飛んでしまった。





｢ほら、だから言ったじゃない。今の君じゃ僕には勝てないって。.......それじゃあ、せいぜい頑張ってね。死にたがりの光柱さん｣





『ｺﾞﾎｯ.....ま、て.....』


･







･








･








･






｢あー面白いなぁ。人が絶望している顔は。そんな血鬼術なんてないのに信じ込んじゃってさぁ｣

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す