名字が平野に変わりますafterstory2

すれ違い ページ19

紫耀side

紫「ただいま…」


家族が起きないようにそーっとリビングへ。
今は夜中の1時。最近はドラマ撮影に加えて番宣や雑誌の撮影が多く、朝の6時にミルクをあげたら家を出て家に帰ってくるのは日をまたいだ頃…

とりあえずお風呂に入ったらありすにミルクをあげて寝る準備。
どんなに忙しくても俺がやると言ったからにはありすのお世話はちゃんとやる。
あの日の事があったから余計に強く思う…



その日は朝からアクションシーンを撮って、夜中まで番宣のバラエティを撮って帰宅。
朝からたくさん動いたからか、連日の疲れがどっときたのか、帰宅してすぐソファで眠ってしまった。




＿＿＿＿＿
Aside


あ「ふえええええん(涙)」


ありすの声で目が覚めた。あれ、今何時？
スマホで時間を確認すると夜中の3時だった。
あれ、ミルク飲んだよね？だって紫耀が…


A「え、」


隣を見ると紫耀の姿がなかった。ということは…


A「え、まさか」


リビングへ行くと紫耀がソファに倒れかかる体勢で寝ていた。


A「紫耀？しょーお、」


少し体を揺すって紫耀を起こす。


紫「ん…」

A「紫耀、こんなところで寝てたら風邪ひくよ？」

紫「ごめ…」

A「ありすにミルクあげたよね？」

紫「…あっ！」

A「えっ、嘘でしょ、」

紫「ごめん、本当にごめんなさい」

A「ごめんで済むような事じゃないじゃん、」

紫「ごめん、」

A「紫耀が今すごく忙しいのは分かってる。大丈夫？って聞いたよね？私がやるよって言ったら俺がやるって言ったよね？」




＿＿＿＿＿
紫耀side


Aの言う通り。小さな命なんだから何があるか分からない。
なのになんであの時は素直にAの言うことを受け止められなかったかな…


紫「…分かってるってなんだよ、」

A「え？」

紫「分かってるってなんだよ！！！こっちは寝ないで頑張ってるんだよ？」

A「っ、」

紫「ありすの事は悪かった。でも、分かってるなんて言われたくなかった、」

A「ごめん…」

紫「俺寝るわ、4時のミルク頼んだ、」

A「う、うん」




ああ何やってんだ俺。Aはちゃんと叱ってくれたのに。


気まずいままその日は仕事に向かった。

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