風が四十二吹き ページ44
隠された刀、か
そんなのどうやって見つけたらいいのだろう
「雲様!分かってますか?神との約束は絶対なのですよ?
.......この世界はまやかしでも、ましてや夢でもございません
どうしてあのような無謀なお約束を!!!!」
「ゆ、め.......?」
「何がです?」
「じゃなくて、夢!そうだよ、私夢の中で彼らを見た!」
は?と首をかしげるこんのすけから目をそらし
うどん(昼食)を食べていた手を止める
たしか、にっかりと会った日の夜
`....ごめんね
少しの間だけあなたを隠すことをどうか、どうか許して`
夢の中で、彼女はそう言っていた
夢には彼女だけじゃない、男の人も出てきた
.......その人がきっと石切丸
「.......また夢に出てこないかな」
その日っきり、この夢は見てない
場所も見えなかった
唯、その二人が苦しそう笑うだけの夢
トントン
「主いるー?ひょっとして、まだ食べてた?」
「ぬしさま!小狐もお手伝いいたします!」
「僕もお手伝いします!ね、兼さん」
「ちょ、国広?!」
「僕らも来たよ!もちろん、伽羅ちゃんもね?」
「......俺は別に」
これまた、たくさんの人がやってきた
もう皆、昼食は済ませたのだろうか
.......早いな
彼らに来た理由は問わなくてもわかる
`石切丸の捜索`を手伝いに来てくれたのだろう
私も最初はそのつもりでいた
皆に手伝って貰おうと思ってた
その方が絶対にいいと思ってた
それに三日月は`私一人で見つけろ`なんてこと言わなかったし
だけど、あんな夢を見たことを思い出しちゃったから
なぜか、あの夢を見たことに
`私が見つけなければいけない`という気がしてしまったから
.......それに、三日月と約束はしたけど`時間制限`は言われなかったし
「私を手伝いに来てくれてありがとう
.......だけど、約束をしたのは私
私自身の問題だから、皆を巻き込めないよ、ごめんね」
「そんな!」
`気持ちだけで十分だよ`というと、彼らは困った顔をした
そんな顔にさせるつもりはなかったんだけどなぁ
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月夜桜(プロフ) - 失礼致します、「風が二十九吹き」が非公開となっているようです。 (2018年6月30日 9時) (レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
AKASAN(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2018年6月29日 13時) (レス) id: 1168bef346 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 面白いですね!これからも頑張ってください!あと、方便ではなく、方言ではないでしょうか?間違っていたらすみません。 (2018年6月25日 0時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:露草浅葱 | 作成日時:2018年5月22日 15時