風が五筋 ページ6
そこで、一通りの説明は終わったのか
運転手がその席を降りて、私に車を降りるよう促した
「、、、では、ご武運を」
運転手はそう言うと、また車の中に入っていった
しかしドアウィンドーを開け、言い忘れてたわと呟いた
「これから、Aの担当をやらせてもらいます。高木とでも呼んで下さい
せいぜい死なないように頑張ってくださいね、では」
そしてドアウィンドーを閉めてしまうと、運転手__高木さんは
エンジンをかけて、居なくなってしまった
「、、、こほんっ。ではでは、参りましょう!!
と、その前に審神者様は審神者名なるものを名乗っていただきます」
「、、、審神者名?」
「う〜ん、現世でいう所のにっくねーむ、といったところでしょうか
つまり、真名以外の名をこれから名乗っていただくことになるのです
、、、これから向かう本丸には刀の付喪神がいます
付喪神といえども、神の端くれ
真名を知られてしまえば、簡単に神隠しすることができてしまうのです」
ニックネームか、、、、そうだ
「、、、雲、なんてどうですか?」
「ほー!雲様ですね!!いいのではないでしょうか!!
、、、しかし、本丸に入るにあたって気を付けなければいけないことがあります
彼ら刀剣男士は審神者のせいで随分とひどい目にあっておられます
ですので、入る際には刀が飛んでくることもないとは言い切れず
そこで、雲様にこの刀を守り刀として使っていただきたいと思います」
そう言って、こんのすけから手渡されたのは
一振りの脇差
「その刀は政府によって作られたものなので、付喪神はいらっしゃいませんが
ご自身で身を守るのには最適かと思われます」
デザインはいたってシンプルで、褐色の鞘におとなしく収まっていた
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作者名:露草浅葱 | 作成日時:2018年2月19日 12時