風が四十四筋ー過去ー ページ48
___あれは二代目が就任して、約一年後の話だ
本丸の初期刀であった加州清光は、カンストを済ませ
それ故に過度の出陣を強いらされていた
しかし、出陣先で怪我しても手入れをされることはなく、
加州は審神者に従い、沢山の怪我を負ってきた
そんな加州だが、一度だけ「手入れしてほしい」とお願いをした
___このままじゃ、俺、折れちゃうから.....
「手入れ?ああ、でもそれしちゃうと、資材がなくなっちゃうんだよね
.........それとも何?加州は`主`の言うことが聞けない悪い子なの?」
そう言われて、加州清光は仕方なくまた`短騎出陣`に出ていった
普通は六振りでの出陣だし、出陣人数に関しては審神者も何一つ言ってないが
`傷ついていく仲間は見たくないから`
`初期刀である俺が皆を守らなきゃいけないしね`
そう言って、加州はきまって笑ったらしい
・
しかし、加州清光が見えなくなって間もなく
偶々そのやり取りを聞いていた、大和守安定が
審神者に`お願いだから、清光を直してほしい`と言いに行った
そうしたら、審神者は何を思ったのか__`いいよ`と__頷いた
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作者名:露草浅葱 | 作成日時:2018年2月19日 12時