荒ぶる少女の蹴球ー２ー (ページ42)

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90話ページ42

「気に入ったぞサッカー！」

偉そうな兵士がそう言いながら城を歩き回っていた。てか許すって言ってたけどただの兵士にそんな権限があっていいわけ？

そういうとさっきジャンヌさんが入った方の扉を開いた…ちょっと！さすがにこれは怒られるんじゃ

「お目にかかえて光栄です。シャルル様」

兵士の人の前にジャンヌさんが腰を低くする…やっぱそんな気がしてはいたけど。この人そのシャルル王子だったんだ

「シャルル様はフランスの王になり平和をもたらすお方です」

「それも神のお告げか」

さっきの兵士、じゃなかったシャルル王子は服を貴族っぽい格好に戻し王様っぽい椅子に座って、神のお告げがどのようなものかとかを聞いていた

「勇気を持って戦えば必ず勝てます、お願いします。一刻も早くオルレアンに援軍を！」

シャルル王子の目は偉そうに見えたけど、ジャンヌさんの目とフランスへの想いを信じたのか援軍を出してくれると言った。いいやつじゃん王子

「そなたよ」

『え、あ、私？』

ジャンヌさんの意見が通ってオルレアンに向かおうとするとシャルル王子に停められていた。

「貴様、なんだその態度は！」

「かまわん、そなた。我が王子だと気づいておったな、城を歩く時の距離からして警戒心があった」

わお、さすが王子ばれてたか

『左様でございますれば、何か御用でしょうか王太子殿』

「貴様何が見えている…ジャンヌならまだしも貴様は我のことを知らないようだ。一体何を持っている」

『何をですか…まぁ簡単に言えばジャンヌとは違う神を信じる力でございましょうか』

「貴様！何を適当なことを」

「よい…気になっただけだ下がれ」

『ビビったぁ』

「何危ないことを言っているんだ」

『実際に神社に住んでいるんだから同じではあるよ』