荒ぶる少女の蹴球ー２ー (ページ12)

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60話ページ12

次の日

サッカー部の部室に行くとそこは立ち入り禁止にされていた。そして音無先生から

「円堂監督が亡くなった！？」

エルドラドによって円堂監督が亡くなり、この世界にもういないとされていた。封印されたから…その辻褄合わせってことか

「プロトコルオメガを倒すんです！それには強くなるしかありません」

「そのためにはやはり化身アームドが必要だ！それも共鳴現象を利用するのではなく自力でのな！」

そもそも歴史の改変をおこなって共鳴現象でできていた化身アームド。パラレルワールド自体の変化がなくなったから出来ない…

「化身アームドって僕たちのもできるの？」

「それはわからない。現にAが出来ているんだ、そして君たちが化身アームドができればよりチームが強くなる」

とにかく今私たちにできるの特訓のみ、サッカーを取り戻すために、今それが出来るのはここにいるメンバーだけなんだから

だけど

『分かってはいたけど、こうなちゃってたか』

サッカー禁止令が出て部活も閉鎖となれば稲妻町のどこを探しても、特訓できる場所がどこにも見つからなかった。すべてにサッカー禁止と書かれた看板が書いてあった

『あれ…メール？あ、お姉ちゃんからだ』

「私にも…豪炎寺さんから」

私と音無先生の元にお姉ちゃんと豪炎寺さんからのメールが届いた。そこには鉄塔で待っているただそれだけが書かれていた

「豪炎寺さんが」

「豪炎寺修也が今ここでメールをした目的はわからぬがおそらくAの姉の稲荷は今回の件、自覚があるのではないか」

そうだ、そもそもお姉ちゃんはあのブレスレットをつけて歴史の改変を受けていなかった。となるとそれが出来ていたということはサッカー禁止令の影響を受けていないってことだ

「何かあるかもしれない、行ってみよう」

少しでも出来ることを探さなきゃ