真面目の脳筋さんは暗殺中－４【暗殺教室】 (ページ34)

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進路相談の時間ページ34

成熟の11月、みんなそれぞれ答えを出し始める。そんな時期

殺せんせーの暗殺まで、あと4カ月。みんながその後の進路に悩んでいた

「あのタコ、ホントに進路相談やってんの？」

聞き覚えのある声とともに普通の服を着ているビッチ先生が入ってきた。

「A、どうかしら普通っぽい？」

『いいと思いますよ』

「本当？あんたに聞いて助かったわ、そういうとこはあんたおしゃれだし」

死神のこと以降ビッチ先生は何かと私のことを気にかけている。気にしなくていいと言ったのだけれど別にそんなんじゃないって言われた

「(ビッチ先生、すっかりAに負けて懐いちゃってまぁ)」

「渚君、卒業したらタイとかモロッコに旅行しよう。今はタイが主流だって」

カルマあんま不用意にとるのを進めるんじゃないよ

「進路なー、地球を滅ぼすモンスターに相談って言ってもなぁ」

まぁそうだよね

カルマがどうやら殺せんせーと進路相談をしてきたようで帰ってきた

『カルマ、あんたは何にするか決めたの？』

「俺は官僚になろうかなってさっき殺せんせーに言ってきたよ」

『官僚！？』

確かそれって国家運営のいわば裏方だよね、カルマにしては結構地味なところ選ぶな

「震災の時さ政治家は役立たずだったのに国の機能はまひせずわりと正常に回ってた

それって陰で仕切ってた官僚たちが凄ぇってこと、俺はそれになりたいんだ」

カルマってのらりくらいとか性格が悪いとこ色々あるけれど、こういうまじめな真っ直ぐしたところは憧れる

「Aは？そういうのないの」

『将来か、本当考えたことないよ』

将来なんてない。昔からそう思っている

親戚たちに支配されてきた家庭の私に何か未来があるなんて思えない。

だけど殺せんせーは親よりも生徒を尊重させたいと言った。それなら私にも選ぶ権利はあるのかな