変化の時間 ページ20
ーNO sideー
わかばパークの授業が終わったのは中間テスト前日だった
結果は惨敗。E組の大半はトップ圏内からはじき出された。
テストの結果もあって杉野、岡島、渚がしょんぼりしながら帰っていた
「拍子抜けだったな。やっぱり前回のはまぐれだったようだね」
「棒倒しでつぶすまでもなかったな」
そう言われて3人は悔しがりながらも言い返せたはいなかった
「言葉もでないね、まぁ当然か」
「この学校では成績が全て、下の者は上に対して発言権はないからね」
そんなふうに五英傑が調子に乗っていると後ろから煽るように声が聞こえた
「へぇ〜、じゃああんたらは俺らに何も言えないわけね」
『いつもながら弱すぎるよあんたら』
「(E組の中の2人だけ2週間のハンデをものともしない生徒がいる。
夏祭りの日、自宅にあった大量の予習の跡。先生は見逃しませんでしたよ)」
殺せんせーが本校舎の上でカルマたちを見ていた
「まあどうせうちの担任は1位じゃないから駄目ですねとかぬかすんだろうけど」
『言われてな』
赤羽カルマ、総合2位
浅川A、同率総合1位
Aに関しては浅野のこともあり2週間前からかなり勉強していたため、初めての総合1位を取れた。
「(つぼみちゃんにあんなかっこいいこと言っといて私がダメじゃ意味ないもん)」
Aにとってはあのわかばパークの思い出は学校以上にいい経験になったかも知れない
「気付いてないの?今回本気でやったの俺らだけだよ。他の皆はお前らのために手加減してた」
『お前らも毎回負けてちゃ立場がないだろうからって】
「なにぃ!」
「でも次は皆も容赦しない、行こうぜ」
そう言ってカルマは渚たちを読んでその場を後にした。だがAはそのまま浅野の前に立っていた
『才能、それが全てなのかも知れないけど
それだけじゃあ支配できるものは決まってるんだよ』
そう言ってAはその場を立ち去った
ーー
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作者名:tanbarin | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2022年11月3日 3時