真面目の脳筋さんは暗殺中－４【暗殺教室】 (ページ18)

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「おい姉ちゃんや」

『え、あぁつ、つぼみちゃん？』

「あんたなんでも弾けんだろ？」

面白い子だなこの子

「んじゃあこれでも弾いてみろよ」

そういうとつぼみちゃんは私に楽譜を渡してきた

『ま、魔王！？うわぁコアなの知ってるね』

「弾いてみろよ、弾けるんだろ？」

期待に応えなきゃ、魔王なんて普通は弾かないけど。

「う、うめぇ」

「すげぇ！曲は分かんないけど」

弾き終わるとみんなは拍手してくれたけどつぼみちゃんは納得していないのか私を引っ張って廊下に走り出した。なになに？怒られる？

「えてよ」

『ん？』

「だからピアノ教えてよ！あんた出来るなら教えれるでしょ

あんなに上手かったんだから、それとも何？私みたいなやつには教えたくもないの？」

『ううん、それでいいなら全然』

その後つぼみちゃんがなぜ聞いてきたのか、今はどうしているのかを聞いた。学校にはなんとかいけてるけど同じ学校の子に天才ピアニストの子供がいるらしくて

習い事でピアノができないからって陰湿なイジメを受けているらしい

「才能って本当に嫌だよね、こんなことを言っても親なんか才能だから仕方ないって諦めちゃうんだもん」

才能、そんな言葉は私も嫌いだった。そんな言葉があるから未来、将来を変えることができる存在が消えていってしまう

『つぼみちゃん、確かに才能っていうのはみんな嫌いだよ。

だけどねピアノも全ての世界も才能だけじゃない、私たちみたいな子供はまだ才能なんかより今自分がどうしたいのか、どうやってピアノを楽しみたいのか

そんな風に何かを楽しみに考えればいいよ、無理に空に羽ばたかなくてもいいゆっくりでもいい、空に行けなくても見てくれる人はいるんだからさ』

「…うん！」

それ以降私はつぼみちゃんにつきっきりでピアノを教えた。私がギター以外にベースでコードを弾いたりしてリズムを取れるようにするために

つぼみちゃんにあんなこと言ったんだもん、私も別でそれ以上に頑張らなくちゃね