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「あ、A帰ってきた。忘れ物あった」
『え、あ忘れ物。あー！ごめんなかったよ』
すっかりあそこにいくための言い訳作ったの忘れていた。
「ねぇちょっとあれ」
女子のメンバーと話しているとみんなが学秀が見えたのに気づいた。一瞬学秀と目があったけどすぐに目線をそらした
「二言は無いだろうな？例の件は黙ってるって」
「僕は嘘をつかない。君たちと違って姑息な手段は使わないからだ」
外人呼んどいてよくいうよこいつら
「次はこうはいかない。全員破滅に追い込んでやる」
学秀は私の方に一瞬目線を向き込んでその場を去っていった。きっとこの破滅に追い込むために巻き込まれるって言いたいのはすぐにわかった
「負け惜しみが」
「いーのいーの！負け犬の遠吠えなんて聞こえないもーん」
2人とも性格悪いとこ出てるよ
「気にすんなよお前の苦労なんかあいつにはわかんないだろうから」
「俺なんてさ…あいつに比べりゃ苦労人でも何でもないよ。みんなに助けてもらった今日なんかさ、貧乏でよかったって思っちゃったよ」
学秀のような派手さは磯貝にはないけど横にいる存在なのだから気にすることはないと思うよ。
「A」
『ん？何カルマ』
「腕腫れてるけど何かあった」
そう言われて自分の腕を見ると見ると少し赤くなっていた。学秀に止められた時になったのか
「なんかあった？」
『なんで』
「茅野ちゃんとかに忘れ物って言ったらしいけど帰ってきた時の反応明らかにそんなんじゃなかった」
こいつ、人の嫌なところや何かに気づくのはすごいけどこういうとこだけは嫌だね
『あんたには関係な』
「あるよ、クラスメイトなんだし。言わないならそれでいいけどさ追い詰めるなら少しでも相談しなよ、Aはそういうところで頑固なんだから、とりあえず保健室行くよ」
そう言って私はカルマに保健室に連れられた
「(ここ最近、Aが何かから逃げているように感じているのは気のせいであってほしい)」
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作者名：tanbarin | 作者ホームページ：http://kurakura.raraya
作成日時：2022年11月3日 3時
