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「毒使いのおっさんが未使用だったのくすねたんだよ。使い捨てなのがもったいない位便利だね」
『まったく本当に役に立つとは』
「知ってたの?ってことはあの焦った顔は」
『もちろん演技だよ』
わりと上手くできたと思うんだよねあれ。ちょっとにやけそうになったけど
「なぜだぬ… 俺のガス攻撃をお前は読んでいたから吸わなかったぬ、俺は素手しか見せてないのにぬ、なぜぬ!」
この人いい加減、ぬ、ぬうるさいな
「当然っしょ。素手以外の全部を警戒してたよ」
『まぁあんたが素手の闘いをしたかったのは本当だろうけどね』
「俺らをここで止めるにはどんな手段でも使うべきだし。俺でもそっちの立場ならそうしてる。あんたのプロ意識を信じたんだよ。信じたから警戒してた」
こうやってみるといい感じの方向にカルマは変わったように見える
「大きな敗北を知らなかったカルマ君は期末テストで敗者となって身をもって知ったでしょう。敗者だって自分と同じ。色々考えて生きている人間なんだと
それに気付いた者は必然的に勝負の場で相手の事を見くびらないようになる。自分と同じように敵も考えていないか、頑張ってはいないか、敵の能力や事情をちゃんと見るようになる
敵に対し敬意を持って警戒できる人。
戦場ではそういう人を隙がないと言うのです
(一度の敗北を糧にした、君は将来大物になれます)」
「ふん… 大した奴だぬ少年戦士よ。負けはしたが楽しい時間を過ごせたぬ」
おじさんぬはそう言って負けを認めカルマのせいちょうをちゃんと感じ取れていい雰囲気になっていた。普通はそう見えていた、カルマの手元を見てなければ
「え、何言ってんの?楽しいのこれからじゃん」
そう言うとカルマの手には見たことのある入れ物があった
「なんだぬそれは」
「わさび&からし。おじさんぬの鼻にねじ込むの」
「なぬ!?」
さすがにこれにはおじさんぬもみんなの驚いていた。あーあいい雰囲気が台無し
「さっきまではきっちり警戒してたけど、そんだけ拘束したら警戒もクソもないよね」
そう言いながらカルマはどんどんおじさんぬの鼻をクリップで開いたりしてどんどんやばい計画を口に出していく
「さぁおじさんぬ、今こそプロの意地を見せる時だぬ」
そう言いながらカルマは楽しそうにおじさんぬの鼻にからしをぶっこんだ案の定おじさんぬの悲鳴とみんなのひた顔が見れる
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作者名:tanbarin | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2022年10月29日 22時