ゲスい時間 ページ27
「要するに…怖がらせて吊り橋効果でカップル成立を狙ってたと」
『怖がらせる前に色々バレバレ』
「だ、だって見たかったんだもん！手つないで照れる2人とか見てニヤニヤしたいじゃないですか！
コラ！不純異性行為しちゃダメですとか！」
先生はそう言いながら泣きギレをした。ゲスい大人だなまったく
「そういうのはそっとしときなよ、うちら位だと色恋沙汰とかつっつかれるの嫌がる子多いよ。皆が皆ゲスいわけじゃないんだからさ」
「うぅ、中村さん分かりました」
ん？莉桜ちゃんもゲスいから言っても説得力がそこまであるとは思わぬが
そんな中後ろから聞き覚えのある声がした
「何よ！肝試しったって誰もいないじゃない！怖がって損したわ」
どうやらビッチ先生が怖がって烏間先生にくっついていたらしく、烏間先生に呆れられていた
「男でしょ！美女がいたら優しくエスコートしなさいよ」
ビッチ先生はその後私たちに気づいたのか、気まずそうにちょこちょこと烏間先生から離れていた
「なぁ、うすうす思ってたけど」
「ビッチ先生って」
「うん」
「どうする」
「明日の朝帰るまで時間あるし」
「くっつけちゃいますか」
殺せんせーの声と共にみんなの目が光ってるように見えた。結局みんなゲスかった
「ビッチ先生意外だな〜あんだけ男を自由自在に操れんのに」
「自分の恋愛にはてんで奥手なのね」
そんなことを言うとビッチ先生は恋愛ではないと否定した
「あいつが世界クラスの堅物だったから珍しかっただけよ。それでムキになって本気にさせようとしている間に…そのうち…こっちが」
ビッチ先生はそう言って頬を染めた。この時のビッチ先生はなんかかわいいな
この人は不器用な人だね、積み上げた経験が邪魔で気持ちに素直になれてない
その先生を見てかみんなは2人のためにセッティングをしようと決めた
「では恋愛コンサルタント3年E組の会議を始めます」
案の定先生はノリノリで、甘酸っぱい恋愛小説を書けるからだとか。絶対そうは思ってないでしょ
みんなから服装を変えよう、理想のタイプに合わせようとか、好きな食べ物を作ろとか。だけどなかなかいい案がでずに、むしろ烏間先生に原因があるように見えてきていた。
なんやかんやありながらも私たちは2人をいい雰囲気にさせるために短時間でセッティングをした
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作者名：tanbarin | 作者ホームページ：http://kurakura.raraya
作成日時：2022年10月29日 22時
