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「な〜んだ、リベンジマッチやらないんだ、おじさんぬ。俺らのこと殺したいほど恨んでないの?」

カルマはそう言ってわさびとからしを構えたがおじさんぬは気にせずカルマと私の頭を撫でて通り過ぎた

「俺は私怨で人を殺した事は無いぬ。誰かがお前を殺す依頼をよこす日を待つぬ。だから狙われるくらいの人物になるぬ」

「そういうこった!ガキども!本気で殺しに来てほしかったら偉くなれ

そんときゃプロの殺し屋のフルコースを教えてやるよ」

殺し屋たちは彼らなりのエールを残して私たちの元をさっていった。こうして私たちの大規模潜入ミッションはホテル側の誰も気づかずにコンプリートした


「寺坂君、ありがとう。あの時声を掛けてくれて、間違えるところだった」

「ッケ!一人欠けたらタコ殺す難易度上がんだろうが」

「うん、ごめん。Aちゃんも平気」

『全然平気むしろすっきりして今は痛みなし』

「えい」

『いっ!!カルマ!あんたね!』

「痩せ我慢すんじゃないよゴリラ」

こいつ、立場がいいからって!


『カルマ』

「なに」

『気にしないでよ』





みんなが待つホテルに戻って、もう大丈夫なことを伝えた。それぞれが泥のような疲れで眠って起きた日は次の日の夕方だった。私も動こうとしたけど女子とカルマに動くなと言われて夕方までは部屋で過ごしていた

その日の1日は人生の中でも一番長く感じた気がする1日だった。


ーーーー


〜カルマside〜

「烏間先生」

「赤羽、どうかしたか」

「Aの怪我の方は」

「心配はない、さっきの殺し屋の通りすっかり痛みは消えているようだ。肋が折れる勢いだったが彼女の受け身の体制もよかったのか明日には普通に動けるくらいにはなっているだろう」

「どうも」

俺は烏間先生に言われてホッとした。無事でよかった。そう思いたかった

けど俺は自分の無力さに今もキレている。あんなすぐそばにいたのに何もできなかった自分に腹が立つ。気にしないでいいと言われたけど、次はあんなことには絶対にさせない

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作者名:tanbarin | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2022年10月29日 22時

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