真面目の脳筋さんは暗殺中－２【暗殺教室】 (ページ39)

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「夕食は、この貸し切り船上レストランで夜の海を堪能しながらゆっくり食べましょう」

「なるほど。まずはたっぷりと船に酔わせて戦力を削ごうという訳ですか」

「当然です、これも暗殺の基本の1つですから」

「実に正しい。ですがそう上手く行くでしょうか、暗殺を前に気合いの乗った先生にとって船酔いなど恐れるに」

「「だから黒いよ！」」

先生もそう言われて自覚がなかったらしい。表情どころか前も後ろも分からなくてみんなややこしくしてる

「ヌルフフフお忘れですか皆さん、先生には脱皮がある事を、黒い皮を脱ぎ捨てれば！ほら元通り」

先生はそう言いながら月に1回の脱皮を使った

「こんな使い方もあるんですよ、本来はヤバい時の奥の手ですが…あ…あー！！」

先生は自分の奥の手を黒いのをどうにかするために使ってやってしまったかのようにショックと恥ずかしさが出ていた

「バッカでー、暗殺前に自分で戦力減らしてやんの」

どうしていまだにこんなドジなタコ殺せないんだろう

この日のために夏休みに入って密かに特訓してきた。仕込みも万全、今度こそ殺せんせーにこのヤイバを届かせるんだ。先生はそんな私たちの思いは知らずに呑気に食べ物を食べていた。その結果

ご飯を食べて、しかも船ということもあって思いっきり酔っていた。

「さぁて殺せんせー､メシの後はいよいよだ」

「会場はこちらですぜ」

私たちが指定したのはこのホテルの離れにある…水上チャペル。ここなら逃げ場はない、そう言いながら殺せんせーを席につかせた

「楽しい暗殺」

「まずは映画鑑賞から始めようぜ」

「君たちの知恵と工夫と本気の努力。それを見るのが先生の何よりの楽しみです

君達の全力の暗殺を期待しています！」

さぁここからがメインディッシュの時間だ