荒ぶる少女の蹴球 (ページ9)

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8話ページ9

試合は3－０のまま、むしろ倉間先輩が選手の接触事故やアルティメットサンダーの痛みで足を痛めていた

このままじゃ10人で試合をすることになってしまっていた

アルティメットサンダーもうまくいかない状で選手が少ない、全員がどうにもできないと静かな状況になっていた

「俺を出せ」

聞き覚えのある幼馴染の声、そこには

『京介』

「俺を試合にだしてくれ！」

その瞳は本当にサッカーをしたいという一筋の光に私は見えた。1人のサッカープレイヤーとして出たいそう言っていた

今までのこともあって試合に出ることに何人かは反対していた

「俺は剣城を信じます」

『私も…お願いします』

「思い出してください、剣城のプレーを」

そうだ、みんなから聞いてはいた。京介は一度雷門の味方をしたって。その時のプレーは天馬も見てわかる通りサッカーが好きな人のプレーだったらしい

キャプテンや他のみんなの意見もあり倉間先輩と交代という形で試合が開始した

『ボンクラ坊主、何を迷ってるじゃきに』

「！！」

「え、A？」

アルティメットサンダーに挑む京介だったがどこか動きがぎこちないところがあった。優一さんのことをまで心のどこかで気にしているなこいつ

『優一さんがあんたをここに連れてきたのはどういうことか自分の胸に聞いてみろあほだれ！

あんあたにサッカーをしてほしいに決まってるからじゃろがい！そんなことで悩むな！』

周りの意見なんか気にしない、とりあえず京介の胸ぐらを掴んでそう言った

「あ、あのA…さん？やりすぎなんじゃ」

『目覚まし時計なだけ』

「はい？」

「あぁ…うるうさいほどに起きた、迷惑にな」

京介はそう言いながら私をチラッと睨みつけた。さすがにやりすぎたか

『足を引っ張らないでよ、やんちゃ坊主』

「当たり前だ、タイミング合わせろ」

『命令口調で言わないでよね』