9話 ページ10
二人で上に登っていると赤井さんが一度足を止めて私の方を見てきた。
『赤井さん?』
赤井「・・・肩は痛むのか?」
『たいしたことは』
赤井「すまなかった・・・助けてやれず」
『・・・私なら大丈夫です・・・・・・そんなに気にしないで下さい』
微笑んでそう言うと優しく私の頬に手を添えられいつもの鋭い眼差しではなく優しい瞳で見られるとドキッとしてしまう。
赤井「・・・あの時・・・明美ではなく・・・お前を選んでいたら何か変わっていたのか?」
『えっ・・・』
赤井「明美には悪いが・・・昔から俺が好きなのは・・・お前だ」
『っ・・・・・・それは・・・』
上の方からモーター音が聞こえてきて緊迫した空気になった。
赤井さんは上の方を見ている。
『・・・私・・・キュラソー見てきます』
赤井さんの元から離れキュラソーのいるゴンドラに向かうことに。
赤井さんの言葉を聞いて心が激しく揺れ動いていた。
今はそんなことを考えてる場合じゃない。
ゴンドラにつき中に入ると男の人が倒れていた。
『・・・キュラソー』
キュラソー「デビル・・・私は組織を抜けるわ」
『どうして?』
キュラソー「私はどんな色にも染まるキュラソー・・・黒の組織の色より・・・子供たちといるときのほうが居心地がいい」
『そう・・・なら手助けするわ』
キュラソー「ありがとう」
私とキュラソーはゴンドラから出て下に降りることにある程度降りたら私は一旦止まり上を見る。
キュラソー「どうしたの?」
『私・・・まだ行くわけには行かないからあなたは先に』
キュラソー「分かったわ」
キュラソーはそのまま下に降りていくため私はまた上に登っていく途中で何かが落ちる音が聞こえた。
驚いているといきなり直接的攻撃に変わり弾丸の雨が降ってきた。
『っ・・・ここにいるヤツら全員やるつもりなのね』
私は慌てて逃げるが破片が服をところどころ裂いていくため血が滲んでいく。
一旦物陰に隠れてジッとしていると明らかに一点を集中して攻撃しているため今のうちに逃げることに。
上に登るため手すりに捕まろうとしたのだが撃たれた肩が痛み落ちそうになったが誰かに腕を掴まれた。
『っ・・・赤井さん』
赤井「大丈夫か?」
引き上げられ赤井さんの方を見ると少し怪我をしていた。
心配になりハンカチを取り出したらその手を掴まれ
赤井「俺はいい・・・お前は?」
『・・・大丈夫です・・・』
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豪秋(プロフ) - 凄い面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます (2020年4月13日 23時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒き怪盗 | 作成日時:2017年7月13日 22時