五十一話 ページ8
土方「島田達は逃げきれたか？」
『はい･･･恐らく』
土方「そうか･･･お前も先にいけ」
そう言っている土方さんの声は震えていて体も小刻みに震えているのを見逃さなかった。
私は静かに土方さんの後ろに近づく。
土方「何してやがる、さっさと行け！」
『すいません･･･その命令には従うことは出来ないです』
土方「何？！」
『決して邪魔はしません･･･ただあなたのそばにいさせて下さい』
土方「俺はなんのためにここまでやってきたんだろうな･･･あんな所で近藤さんを敵に譲り渡すためか？･･･あの人を清正どころじゃねぇ、本物の武将にしてやりたかった･･･語の中の小さな道場の子と農民の子でどこまで行けるのか試してみたかった･･･俺達は同じ夢を見ていたはずだ･･･なのにどうして俺はここにいるんだ？･･･近藤さんを置き去りにして、どうしてテメェだけ助かってる･･･ぜってぇ見捨てちゃ行けねぇ相手を見捨てて･･･テメェだけ生き残って!!!」
土方さんの言葉が痛くて辛くて悲しかった。
自分をずっと攻めてて傷つけているから。
私はそっと近づき刀を持っている手を握り土方さんの背中におでこでコツンとし
『土方さんが思ってるように近藤さんも土方さんに生きて欲しかったんだと思います･･･だからそのためにはああならないといけなかったんだと思います･･･だからっ･･･もうこれ以上自分を責めないでください』
涙を流しながらそう伝えるとバッとこちらを振り向きギュッと正面から抱きしめられた。
驚いたがすぐにその背中に腕を回し抱き締め返した。
その後旧幕府軍と合流して合図に向かうことに。
夜になり島田さんが土方さんの元にやってきた。
島田「副長と同じ隊では無いんですね」
土方「お前は鳥羽伏見の戦いの経験者だからな」
島田「新選組は無くなりませんよね･･･自分は新選組の島田魁としてこの戦に出ます･･･誠の大義を掲げて」
土方「勝手にしろ」
その夜中
土方さんの様子がきになりそこに向かうことに。
土方「まだ寝てなかったのか」
『･･･気になる事がいくつかありまして･･･』
土方「原田達の言う通りだったな･･･俺達は江戸を追っ払られた･･･その先に何かがあるの信じて死にものぐるいで坂を登ってきたんだぜ･･･登った先に何も無いってわかっちまったら一体何を信じればいいんだ」
やはり近藤さんがいない今はすべて土方さんにのしかかってきている
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うっちゃん - もう私すんごいことなっちゃったんですけど…伊藤さんに恋人〜とか小姓ーとかでw友達に怒ってましたわwま、最後はニヤニヤしてましtｼﾃﾏｾﾝﾖｰﾊｲｰ夢主ちゃん…変わって←これからも頑張ってくださいね！！ (2019年2月24日 1時) (
レス) id: ad782e4e62 (このIDを非表示/違反報告)
黒き怪盗(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！素敵な感想を言って下さり嬉しくて涙がでます！また薄桜鬼は新作出そうと思いますのでまた見てくださると嬉しいです。 (2018年8月24日 13時) (レス) id: dc26dd299b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品とっても感動して一気に読んでしまいました♪最後ハッピーエンドで終わって凄く嬉しいです(*^^*)これからも応援しています^^*頑張ってください！！ (2018年8月24日 13時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)最後のシーン、感動しました！泣けました！良い作品ですね！これからも、頑張って下さい(≧∀≦)応援してます(≧∀≦) (2018年7月7日 0時) (レス) id: 139ce4a76e (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - とても面白いです！！！更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2017年5月23日 18時) (レス) id: 82c0f7c384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒き怪盗 | 作成日時：2017年5月5日 4時
