四十九話 ページ6
屯所に戻ると悲しそうな顔をしている千鶴ちゃんがいた。
『どうかしたの?』
雪村「原田さんと永倉さんが・・・離隊することになったの」
その言葉に驚いた。
永倉さんは離隊するだろうとは思ってたが原田さんまで行ってしまうなんて。
急いで原田さんの部屋に向かう。
『原田さん!』
原田「Aか、帰ってきてたのか」
『なんで離隊するんですか・・・』
原田「新八を1人で離隊させるわけにも行かねぇからな」
『でも・・・』
確かにそうかもしれないがみんながばらばらになり始めてる気がして怖くなっていた。
すると優しく私を抱きしめて頭を撫でてきた。
原田「お前を最後まで守れなくて悪いな・・・でも俺は信じてるからよ・・・お前とまた会えることを」
『私も・・・信じています』
その日の夕方お2人は新選組から離れていった。
それから何日か経ちある情報が入った。
羅刹の力はその人の元々ある力を使っているだけで使いすぎれば消えると。
その話を聞きやはり浄化をしなければいけないと思い自室においてあるいくつかの瓶を取り出した。
(今ここにあるのは四つ・・・羅刹になってる幹部の人は4人・・・でも素直に力を使わせてはくれないだろう)
慶応4年 四月
私達は下総流山の造り酒屋へと陣を移した。
斎藤さんは新しい武器の訓練のため本隊とは別行動になった。
私は屋根の上に乗り周りを見ていたら敵が見えたすぐに土方さんのところに向かい伝えると近藤さんのところに向かった。
土方「近藤さん!すぐに逃げる準備をしてくれ・・・敵に囲まれた」
島田「数はだいたい2、300はいる」
土方「桁がひとつ違ったらいけたんだがな」
窓から外を見てもかなりの数がこちらをかこんでいることはすぐにわかった。
かといって土方さんにここを任せるわけにはいかない。
近藤「トシ、お前が行くことは無い・・・俺が相手の本陣にいく」
『えっ・・・あなたが行ったらすぐにころされてしまう』
近藤「大丈夫だ・・・俺は大名の位を持っている」
土方「あめぇあんたは!そんなものはあいつらからしたら毛ほどの価値もねぇ・・・俺なら心臓を貫かれねぇ限りは大丈夫だ!」
近藤「だめだ・・・もう決めたことなんだ」
土方「ふざけんじゃねぇ!近藤勇の体はあんただけの者じゃねぇ」
近藤「ならばこれは命令だ」
その言葉を聞いて土方さんの目の色を変えた。
そして近藤さんは囮になることになった。
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うっちゃん - もう私すんごいことなっちゃったんですけど…伊藤さんに恋人〜とか小姓ーとかでw友達に怒ってましたわwま、最後はニヤニヤしてましtシテマセンヨーハイー夢主ちゃん…変わって←これからも頑張ってくださいね!! (2019年2月24日 1時) (レス) id: ad782e4e62 (このIDを非表示/違反報告)
黒き怪盗(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!素敵な感想を言って下さり嬉しくて涙がでます!また薄桜鬼は新作出そうと思いますのでまた見てくださると嬉しいです。 (2018年8月24日 13時) (レス) id: dc26dd299b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品とっても感動して一気に読んでしまいました♪最後ハッピーエンドで終わって凄く嬉しいです(*^^*)これからも応援しています^^*頑張ってください!! (2018年8月24日 13時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます(≧∀≦)最後のシーン、感動しました!泣けました!良い作品ですね!これからも、頑張って下さい(≧∀≦)応援してます(≧∀≦) (2018年7月7日 0時) (レス) id: 139ce4a76e (このIDを非表示/違反報告)
悪魔 - とても面白いです!!!更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年5月23日 18時) (レス) id: 82c0f7c384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒き怪盗 | 作成日時:2017年5月5日 4時